【感想・ネタバレ】カレワラ物語 フィンランドの神々のレビュー

あらすじ

フィンランドの民族的叙事詩『カレワラ』──天地創造からはじまるこの神話の世界では,歌をうたい事物を自由に変形させる呪術の力で,永遠の賢人ワイナミョイネンをはじめ多くの英雄たちが活躍します.美しい詩をところどころに活かしながら,全編を読みやすい物語に仕立てました.

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Posted by ブクログ

フィンランドの民族的叙事詩、つまりは神話。
世界の創世からキリスト教の伝来まで(多分)。
この神話とても面白い、すばらし。

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2023年03月05日

Posted by ブクログ

カレワラあらすじ編。
もとは叙事詩なので量も多くて読みづらいが、これは散文で読みやすい。
エピソードだけ知りたければこれでOK。

シベリウスを聞く人、フィンランド・メタルを聞く人には特にお勧め。

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2009年12月02日

Posted by ブクログ

北欧神話やギリシア神話、日本神話と違い、神が「至高の神ウッコ」一人だけというところが面白い。
その代わり、詩歌の神として崇められている呪術師のワイナミョウエンや、宇宙を創った鍛冶屋のイルマリネンなどが登場した。
話の主体は、ワイナミョウエンやイルマリネン、レンミンカイネンなどの冒険という感じだった。

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2022年11月03日

Posted by ブクログ

 シベリウスの交響詩には「レンミンカイネン」「タピオラ」「クッレルヴォ」などフィンランドの神話を題材にしたものが多いです、それらが登場するのが、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」です。
 フィンランドは西暦1000年頃からスウェーデンに占領され、1809年からはロシアの支配下になっていました。そんな中、医師のエリアス・リョンロートが、フィンランドの東にあるカレリア地方の農村を訪ね歩いて、優れた伝承詩人から叙事詩を直接聞き取り、まとめたのが「カレワラ」です。「カレワラ」とは「カレワという部族の勇士たちの国」という意味だそうです。この「カレワラ」の出版がフィンランド人の間に自分たちの国の文化遺産への意識を高め、独立の機運が高まり、ついに1917年にロシアからの自主独立を勝ち取ったのだそうです。
 フィンランド語はスラブ系のロシア語ともゲルマン系のスウェーデン語とも全然異なるウラル語系の言葉だそうです。カレワラ、ポポヨラ、ヨーカハイネン、イルマリネン、ワイナミョイネン、ウッコ、レンミンカイネン…など、柔らかな響きの(カタカナで見るのとは違うかもしれませんが)固有名詞がでてきます。
 一番中心的に活躍するのは永遠の賢人で呪術の大家で歌の名手で水の主と考えられるワイナミョイネンでしょうか。彼はあらゆる事物を「歌い出し」、呪術によって変形させることが出来るのです。海で仕留めた魚の“かます”の骨で“カンテレ”という楽器を作り、それで音楽を奏でると自分の命を狙う敵までうっとりと酔わせて眠らせてしまいました。
 もう一人の重要人物はイルマリネンという鍛冶の名人で、天空を鍛造した宇宙神として尊敬されています。彼はポポヨラの乙女と結婚させてもらうために、“サンポ”という富の源泉となる凄い装置を作ってポポヨラの女主人に捧げます。実際にはそれだけでは結婚させてもらえず、ワイナミョイネンとイルマリネンが争奪戦をしてイルマリネンが勝って、ポポヨラの乙女を妻にします。(後に妻はクッレルヴォの殺されます
)
 ポポヨラという国の名前はきれいですが、暗黒の国です。後に、ワイナミョイネンとイルマリネンは協力してポポヨラから“サンポ”取り返したのでポポヨラは貧乏になりました。けれどポポヨラの兵士に追いかけられ、結局サンポを海に落とし、破片が海に砕け散ったので、アハトラ(海の主のすみか)の人の宝となりました。
 森と海と太陽の出ない冬と白夜の夏とオーロラの国で出来た国らしい神話だと思いました。

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2022年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フィンランドに行くにあたって勉強のために読んでおこうと思って手にとった、フィンランドの神話というか伝承。
生まれながらにおじいちゃんで高度な魔法を使いこなすワイナミョイネンはじめ、個性的なキャラが割りと好き勝手に行動する。
「歌い出す」という表現が特徴的・・・足りないものを歌って生み出したりする。
あとラストでキリスト出てきてすげえなこれ。

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2015年09月21日

Posted by ブクログ

子供向けかと思いきや、何、このシュールな神話。
ワイナミョイネンっていう地味目のおじいちゃんが主人公の神話。しかしおじいちゃんのくせに性格は、はっちゃけ気味です。
フィンランド、あなどるなかれ。

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2010年07月09日

Posted by ブクログ

フィンランドの国造りの物語から、税金や奴隷制、殺し合ったり自殺したり、女を求めたり、こけももを食べて妊娠したり、という収集された叙事詩。こういった物語が存在することがスオミのナショナリズムを高揚したらしい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

福永武彦「死の島」を読むにあたり、作中にカレワラとシベリウスのことが言及されていたので参考のために読みました。

ばらばらな話なので結局はよく分かりませんでしたが、大気の乙女と、ワイナミョイネンが楽器を弾くところが印象に残りました。

あらすじは分かったもののさすがに浅かったので、興味のあるところだけ完訳のもので読んでみたい。
あとはイラストが可愛かったです。

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2013年04月12日

Posted by ブクログ

「カレワラ」はフィンランド国民にとって国民的勇者(or 神話・伝承的な人物)の波乱万丈の冒険譚で、「偉大なるワイナミョイネンと愉快な仲間たち」の物語であって、それがフィンランド人のアイデンティティの拠り所ともなっている・・・・・ということを知ったのは KiKi が大学生の頃。  物語としての完成度・・・・みたいな部分ではさほど KiKi の興味を惹かなかったんだけど、この本の訳者あとがきにもあるように、このカレワラに出てくる詩はすべて八音節で強弱の韻を踏んでいる(カレワラ韻律と呼ぶらしい)ということを知った時には、びっくり仰天したものでした。

(全文はブログにて)

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2009年10月27日

Posted by ブクログ

フィンランドの神話。フィンランドはムーミンとノキアばかりではないということだ
呪術の歌でものを歌い出し、山や海や炎を自在に駈ける男たち
固有名詞を見ていると、たしかにフィンランド語ってウラル語系なんだなーとわかる気がする

(「北欧神話」というのはデンマーク・アイスランド・スウェーデン・ノルウェーに伝わっていたものをいい、フィンランドのものは含まないんだって)

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2009年10月04日

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