【感想・ネタバレ】【この1冊でよくわかる】ソフトウェアテストの教科書 [増補改訂 第2版]のレビュー

あらすじ

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基礎からしっかり、体系的に学習できる
世界一わかりやすい「テストの教科書」、遂に刊行!

品質を決定づけるテスト工程の全体像と実施方法がよくわかります!

●初学者を対象とした丁寧な解説、平易な文章
●体系的に学ぶことで、実践力を培うことができる
●ソフトウェアテストにおける基本的な考え方
●4つのテスト技法を用いた欠陥の検出方法

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Posted by ブクログ

【この1冊でよくわかる】ソフトウェアテストの教科書 [増補改訂 第2版]

他著:布施昌弘
他著:江添智之
他著:永井努
出版社:SBクリエイティブ

ソフトウェアテストの入門書、具体的でわかりやすかった

ソフトウェアテストとは何かを説明したテキストです

ソフトウェアの不具合をなくすことはできない、なぜなら、すべてのケースのテストを行うことはできないから
なので、完全なソフトウェアというものは世の中に存在しない

欠陥とは、誤動作の原因がソフトウェアにあることが特定されたもの
不具合とは、原因が特定される前の結果と思われる現象

ソフトウェアの品質には、規格がある。それは、ISO/IEC 25010
 ・機能適合性
 ・性能効率性
 ・互換性
 ・使用性
 ・信頼性
 ・セキュリティ
 ・保守性
 ・移植性 をさだめている

2つのV
Verification 検証 仕様書どおりにつくられているかを確認すること
Validation 妥当性確認 顧客の要求どおりにつくられているかを確認すること

ソフトウェアの内部構造に注目するかしないか
 する  ホワイトボックステスト
     ・制御フローテスト
     ・データフローテスト

 しない ブラックボックステスト
     ・同値分割テスト
     ・境界値テスト
     ・デシジョンテーブルテスト
     ・状態遷移テスト

ソフトウェアを動作させるかさせないか
 させる  動的テスト
 させない 静的テスト

テストの流れ
 ①テスト計画
 ②テスト設計
 ③テストケース作成
 ④テスト実施
 ⑤テスト報告

開発工程ごとのテスト

 設計工程
 ・インスペクション
 ・テクニカルレビュー
 ・非公式レビュー
 ・ウォークスルー
 ・机上デバッグ

 単体テスト
 ・機能確認テスト
 ・制御フローテスト
 ・データフローテスト

 結合テスト
 ・状態遷移テスト
 ・機能確認テスト

 システムテスト
 ・確認テスト
 ・評価テスト
 ・負荷テスト
 ・環境テスト
 ・機能確認テスト

テスト観点(=テストの切り口)
 ・表示確認の観点
 ・計算結果の観点
 ・入力確認の観点
 ・レスポンスタイムの観点 など

テストの進捗度 ⇒ カバレッジ

複数のテストを組み合わせて使う

テストのドキュメント

 テスト全体計画書
 個別テスト計画書(工程別)
 テスト設計仕様書
 中間生成物
  ・機能動作確認一覧
  ・テストマップ
  ・テスト明細
 テストケース
 テストログ
 不具合報告書(問題記述票、バグ票)
 進捗管理表
 テストサマリレポート

■アジャイル開発とテスト

・テスト駆動型開発
  テスト用コードを先に書いてから、コーディングを行う

・ウォータフォールとの違い

  要求のまとめ方
  開発の進め方
  テスト実施
  テストの自動化
  不具合の管理  が違う

  ユーザ要求の検討
  テストの全体計画
  テスト設計
  テスト担当者の役割  は一緒

■テストの自動化

  ①自動化する対象の識別 ⇒できないもの、やらないものは手作業として除外
  ②テストデータ作成
  ③テストケース作成
  ④スクリプティング
  ⑤動作確認と調整
  ⑥テストの実行単位の選択

  自動化できないもの
  ・画面レイアウトのくずれ
  ・文字の折り返し位置
  ・あいまいな文言や文章表現
  ・画像の表示


目次

はじめに

Part 1 ソフトウェアテストの基本

Chapter01 ソフトウェアテストとは
Chapter02 ソフトウェア開発の流れとテスト工程
Chapter03 ホワイトボックステストとブラックボックステスト

Part 2 さまざまなテスト技法

Chapter04 同値分割テスト・境界値テスト
Chapter05 デシジョンテーブルテスト
Chapter06 状態遷移テスト
Chapter07 組合せテスト技法
Chapter08 テスト技法適用チャート

Part 3 テストドキュメントとモニタリング

Chapter09 テストドキュメントの作成
Chapter10 テストドキュメントの正しい書き方
Chapter11 テスト実施のモニタリング

Part 4 次のステップへ

Chapter12 アジャイル開発とテスト
Chapter13 テスト自動化

あとがき
索引

ISBN:9784815608750
出版社:SBクリエイティブ
判型:A5
ページ数:344ページ
定価:2800円(本体)
2012年12月10日初版第1刷発行
2020年01月20日初版第12刷発行
2021年08月12日増補改訂第2版第1刷発行

0
2025年07月08日

Posted by ブクログ

教科書というだけあって基本の考え方などがしっかりと説明されており、体系的に学ぶにはピッタリの内容だった。

テスト自動化についても触れられているがそこまで詳細な内容ではないので、より詳しく学びたい人は他の書籍をあたる必要がある。

0
2022年01月19日

Posted by ブクログ

ソフトウェアテストの入門書です
初心者向けとありましたが、優しく書かれた訳ではなく、しっかり読み込まないいけませんでした
コードもありますが、テスト表のほうが多く、これらの表ががしっかり作り込まれているので、隅まで読まねばいけません

ソフトウェアテストの流れ、工程といった成り立ちから解説してくれま
テストの網羅性だけでなく、効率も考えなければいけず、とにかく様々なテスト手法がありケースバイケースで対応しなければいけないことが分かりました
テスト技法の例をあげ、練習問題まで準備していただいて申し訳ないのですが、半数以上も間違えてしまいました

一周しただけなのですが、因子と水準の解説はなんとなくしか理解できず、正直ついていけませんでした
魚群探知?に引っかかるイルカ?のイメージ図で、便利だけど抜け漏れのある手法なのかなと思いました

テストドキュメントの作成の章は、ここにきて図表作成から離れて抽象的な概念説明で、いっそ分かりやすかったです
定義に注意したり、粒度に気をつけたり、テストのみならず文章技術にも展開できる考え方でおもしろかったです
商品1つ作るのに取っても、ここまで作り込んでテストするんだなと思いました
チェックを仕事にするには、センスに頼る感性的な属人的なところがあったのは驚きました
それなら確かに技術だなと思いました

ソフトウェアよりも、作成したテスト仕様書のが欠陥が多い浅瀬エンジニア的には、溺れながら読み終えました
読み終えて灰というか、初心者向けでこんなに濃いのかソフトウェアテストと震えています

0
2024年06月23日

Posted by ブクログ

かなり一般的なソフトウェアのテスト手法について書かれていた。比較的ウォーターフォール型で開発されるものが念頭に置かれてるように感じたが、考え方そのものは意識しておけると単体テストの設計にも使えてきそう。

0
2022年07月17日

Posted by ブクログ

良い意味でも悪い意味でも教科書。新卒でソフトウェアテストやることになったら、まずこれを読んでもらえば良いと思う。最初の1冊として手頃。同じ会社のメンバが書いてるので、その会社の流儀じゃないかと思われる部分もあるけど、JSTQBのホルダでもあるので、JSTQB的にはそーなのかも知れない。ドキュメントの話は、これ読んでも書けないと思うので、先輩が書いたのを読んで、真似して書いて、先輩がレビューして指摘する時に、教科書のここに書いてあることだよ、ってするのが良さそう。アジャイルとテスト自動化の話は、ちょっと認識古いかなと思ったけど、現場感覚的にはこーだろうなと納得感もあるので、程良いのかも知れない。

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2021年09月29日

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