【感想・ネタバレ】心と響き合う読書案内のレビュー

あらすじ

2007年7月、TOKYO FMでスタートした未来に残したい文学遺産を紹介するラジオ番組『Panasonic Melodious Library』。パーソナリティをつとめるのは、『博士の愛した数式』『猫を抱いて象と泳ぐ』など独特の美しい物語世界をつくりだしてきた、作家の小川洋子さん。小川さんは「この番組は文学的な喜びの共有の場になってくれるのではないだろうか」と考え、出演を決心されました。本書は、このラジオ番組の一年分の放送をもとに再構成したものです。人間が虫になることより、さらに不気味な不条理を描いている『変身』(カフカ)、言葉ではできないことを言葉で書いた『風の歌を聴け』(村上春樹)、生産性のない、無目的な旅が持つ自由を綴る『阿房列車』(内田百けん)、「自分のために詠まれたのでは」と思える歌が必ずある『万葉集』など、計52作を紹介。若い人にとっては最高の文学入門、「本の虫」を自認する方にとっては、新たな発見が必ずある作品論です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな作家さんの一人、小川洋子さんのラジオからの
読書案内本。ラジオ、聴きたかった。。

まだ読んでいない本も読んだことのある本も載っていました。
読んでいない本は読みたくなるしすでに読んでいる本は
小川さんはこんなことを考えるんだなぁと思ったり…。

読みたくなった本は複数あるけれど、川端康成「片腕」がダントツです。

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2015年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までにない丁寧な紹介文
読みたい本 木を植えた男、銀の匙、思い出トランプ、和宮様御留、長い旅
読んだ本 流れる星は生きている、羅生門、変身、こころ、走れメロス、車輪の下、
大岡正平が奥さんに宛てた遺書には「そなたにはえらい世話になったね。お礼の言葉もないよ」
自分はこれだけのことをやったと自慢してくて、褒めてもらいたくて頑張って仕事をしている人間が多い中で、その成果が見られないことに喜びを感じる。そういう面で、「木を植えた男」は偉大な男です

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2012年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書で紹介している本のうち、愛読書を一覧にする。
チョコレート工場の秘密
賢者の贈りもの
たけくらべ
星の王子さま
走れメロス
おくの細道
悲しみよこんちには
昆虫記
アンネの日記
はつ恋
こころ
銀河鉄道の夜
モモ
変身
羅生門
窓際のトットちゃん
秘密の花園。

半分はありませんでした。
紹介している書籍を半分読んだら、中身のレビューを書きます。

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2011年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
人間が虫になることよりも、さらに不気味な不条理を描いている『変身』(カフカ)。
言葉では書けないことを言葉で書いた『風の歌を聴け』(村上春樹)。
「自分のために詠まれたのでは」と思える歌が必ずある『万葉集』…。
小川洋子さんと一緒に、文学の喜びを分かち合いませんか?
本書では未来に残したい文学遺産を52編紹介します。
若い方にとっては最高の文学入門。
「本の虫」を自認する方にとっては、新たな発見が必ずある作品論です。
人気のFM番組「Melodious Library」、待望の書籍化。

[ 目次 ]
第1章 春の読書案内(『わたしと小鳥とすずと』金子みすゞ-一個人の感情を越えた寂しさ、切なさ 『ながい旅』大岡昇平-謝罪する時にこそ、人間の本質があらわれる ほか)
第2章 夏の読書案内(『変身』カフカ-人間が虫になる不条理よりも不気味なもの 『父の帽子』森茉莉-父に溺愛された娘の自由自在な精神 ほか)
第3章 秋の読書案内(「ジョゼと虎と魚たち」田辺聖子-男の子なら愛さないではいられないジョゼの女心 『星の王子さま』サン・テグジュペリ-肝心なことはいつでも心の中にある ほか)
第4章 冬の読書案内(『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド-絶望という一点にのみ突き進んでゆく悲劇 『冬の犬』アリステア・マクラウド-厳寒の島に暮らす少年と犬の別れを、淡々と描く ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月21日

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