あらすじ
●コロナ禍で注目されるアンガーマネジメント
コロナ禍で慣れないテレワークが続く中、漠然とした不安をかかえ、ストレスを溜め込む人が増えている。日本アンガーマネジメント協会には、「怒りっぽくなった」「イライラが募って仕事に集中できない」「仕事が進まず自分に腹が立つ」などの意見が多数寄せられ、個人での研修受講も増えているという。
「アンガーマネジメント」は怒ることを否定するのではなく、自らうまくコントロールして適切なコミュニケーションを促進する手法。コロナ禍の中で心身への負荷が高まる中、さらに注目を集めている。
●「自分への怒りをコントロールする」ことも必要なスキルに
「怒る」というと、「上意下達」「パワハラ上司」のようなイメージもあるが、個人のちょっとしたイライラ感情も立派な怒りである。怒りのコントールが必要なのは、上に立つ人に限るわけではなく、フラットな組織で協働して最大限パフォーマンスを上げるために、誰にも必要とされるスキルである。
本書の中での解決アプローチは、「自分がコントールできないことに悩まない」「まずは6秒待つ」「スルー力を鍛える」「~べきと言わない」など様々だが、著者が実際にアドバイスした内容を中心に、失敗話なども盛り込まれ、具体性に富んでいる。
なお、「なんでこんなことができないんだろう」「意思が弱いのはなぜだろう」と、自分を責めるのもれっきとした怒り。テレワークが増えて自分に向き合う時間が増える中、自分への怒りのコントロールも生産性向上と健康維持のために不可欠。こちらにも多くの紙幅をさいて解説している。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
何かで紹介されていた。
怒りをコントロールする方法について書かれている。
怒りを抑えるのが正解なのではなく、正しく伝えるのが正解。
個人の価値観を押し付けない。「○○すべき」の基準は人それぞれ。
人格を否定することを言わず、自分は何に困っていてどうして欲しいかを冷静に伝える。「いつも○○だ」とか「この前も○○した」とか、今怒っていることとは関係のないことを怒りにまかせて持ち出さない。
聞かれたくない、個人的なことには答える必要がない。
Posted by ブクログ
普段の生活で感じてしまうイライラやコントロールの効かない怒りなどの感情に対してどういう考えを持ち、どうアプローチすべきかを書いてくれた本。
友人、職場の人間など「他人」に対する憤り、怒りから自分自身に対するイライラまで状況や程度に分けて書いてあるので、自身の状況に応じて参考にできるのでよかったです。
Posted by ブクログ
職場などで怒ってしまってトラブルになることが多いため、本書を購入。
様々なケースこどに分けて対応策が書かれていた。
以下、私が実践してみようと思ったこと。
・自分の価値観の押し付けはやめよう。
・スルー力を身に着けよう。
・踏み込まれたくない領域を相手に伝えよう。
色々ためになることが書いてあったが、中にはピンとこないものや、実践やるのは無理だろうなと思ったものもあったので、自分にハマりそうなものを実践してみようと思います。
Posted by ブクログ
怒るのは自己責任。スルー力、相手の態度に同調せず受け流す。6秒経ってから、「ちょっといいですか?」と始める。反対意見には、その背景を聞いて切り返す。やめてほしいことは事実だけを短く。譲れない線では言い切る形で率直に。物理的・心理的に距離をとる。コントロールできる事だけに集中。一旦、その場から離れる。気持ちが落ち着く言葉を準備。「OK.OK!」「落ち着いて行こう!」「生きていればこういう事はあるもの」。潔く謝る。褒められたら、まず、ありがとうございます。300回トライすれば変わる。一日3回、3ヶ月で可能。
Posted by ブクログ
怒りの原因は、その人の〜すべき。
現実とのギャップや、裏切られたと感じた時、
人は怒りが生じる。自分のべきと他人のべきは
イコールとは限らない。
相手に伝えたい時は、怒るではなく、
リクエストで。
怒りで、後悔しないように、
怒る必要がある時は、適切に怒り、
怒る必要のない事は、怒らずに済むよう、
アンガーログの活用や、望ましい未来を意識するミラクルデイエクササイズなど実践していきたいい。
Posted by ブクログ
豊富な事例に対して、一問一答形式で対処法を紹介してくれる本。著者の『アンガーマネジメント』という本で、アンガーマネジメントの全体像を一通りさらってから読んでみたが、具体的なテクニックが身に付けられたので、大変良かった。"怒り"という感情は身近なものであるがゆえ、様々な人にオススメしたい本。