【感想・ネタバレ】デタラメ データ社会の嘘を見抜くのレビュー

あらすじ

世の中デタラメだらけ。

ディープフェイクの偽動画から
TEDの超単純化プレゼンまで
デジタル化社会では
賢い人ほど騙される!

政治家は「ポスト真実」を主張し、自治体は疫学を無視した対策を立て、科学者は虚偽論文を発表する。高等教育機関は分析的思考ではなく思いつきを表彰し、スタートアップ企業は実現不能な計画でカネを引っ張る。
広告界は見出し詐欺やパクリ記事にもカネが落ちるシステムを築いた。クリックさえ稼げればなんでもOKだ。
こんな世界で真実を見抜くには?

あなたの一生役に立つ「つまらない戯言に騙されない方法」を伝授する。

「私たちの生きる今という時代に必要な本」――ノーベル賞受賞者3名が推薦!
ジョージ・アカロフ(ノーベル経済学賞受賞者)
ポール・ローマー(ノーベル経済学賞受賞者)
ソール・パールマッター(ノーベル物理学賞受賞者)

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Posted by ブクログ

原題は「ブルシット摘発」Calling Bullshitなのね。ネットのあれこれや定量的ブルシットに重点がおかれていてそこそこおもしろい。

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

「数字は嘘をつかない」のではなく「嘘つきは数字を使う」ことを見にしみて理解できる本でした。よくある宣伝広告に書かれた数字の嘘から話は始まりますが、そこまではまあわかる話です。でも本書がすごいのは、そこから機械学習などの最新テクノロジーや、科学論文という「さすがに信じてよいのでは?」と思えるものにまで話が進むことです。普段、専門家の見せる研究結果や「学術論文によると・・」などといった言葉を見てある程度盲目的に数字を信じてしまうことがありましたが、実はその科学というものがいかに怪しいかを教えられました。

論文を読んで内容をまとめる系のYouTuberがよく「科学的に正しい」なんてことをサムネイルに載せたりしていますが、全くもって眉唾です。本書を読んでP値ハッキングの実情を知れば、特定の論文に依拠して科学的に正しいと言い切ることがいかに間違っているかが分かります。正確には「科学的に正しい可能性がある結果が出ている」くらいに捉えるべきだということが分かります。

本書には数字のデタラメを見抜くテクニックがいくつか紹介されていて、すぐ実生活に応用できます。でも個人的に最も響いたのは、「科学」というものは1つの成果で判断するのではなく、その分野の数多くの研究の総体として蓋然的に理解しないといけない、という科学に対する見方を教えてくれるところです。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

パオロ・マッツァリーノの反社会学講座を思い出した。
目新しい主張は少なめ。よくある統計のトリック話。
AIの学習方法は面白かった。

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2022年12月11日

Posted by ブクログ

今や、社会には“デタラメ”――事実ではない情報があふれている。その中で真実を見抜くには、どうすればよいのか?人々を惑わせるデタラメの特徴、そして騙されない方法を説く書籍。

デタラメは広まりやすく、正すのが難しい。
例えば「ワクチンが自閉症の原因になる」というデマがある。その信憑性は、後の調査で完全に否定されたが、デマは今もはびこっている。

因果関係がないのに、因果関係を示唆するデタラメがある。
例えば、マシュマロ実験という社会心理学の研究では、マシュマロを食べるのを長時間我慢できた4歳児は、成長してからの学業成績がよかった。この自制心と成績は、因果関係ではないが、自制心が人生で成功をもたらすとメディアは報じた。

デタラメを見破るには、例えば、次のような点に注意する。
■情報源に疑問を持つ:
「誰が私にこれを伝えているのか?」「その人はどうやってそれを知ったのか?」「その人は何を売り込もうとしているのか?」を自分に問う。
■この比較は正しいのか:
「空港の手荷物用トレーには、トイレよりも多くの細菌がついている」との論文がある。だが調べたのは呼吸器ウイルスだけ。人はめったに便座に向けて咳せきをしないから、トレーの方が多くても不思議はない。
■うますぎる話、ひどすぎる話ではないか:
うますぎる話(あるいは、ひどすぎる話)は、たぶんデタラメである。
■数字の桁は間違っていないか:
デタラメは底が浅いため、おかしいとすぐわかる、数字の誤りを犯すことがある。

オンラインのデタラメを見抜くには、次のようなことを行う。
・知らない情報源からの情報は、検索エンジンで確認する。
・画像を使って検索する。
・ファクトチェックを行うウェブサイトで確認する。

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2023年02月12日

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