【感想・ネタバレ】琉球警察【電子特典付】のレビュー

あらすじ

沖縄を取り戻せ!
すべてを奪われた戦後の沖縄。
その絶望の中でも前を向いていた男たちがいた。

奄美郡島徳之島出身の東貞吉(ひがしさだよし)は、琉球警察名護警察署に配属になり、
米軍現金輸送車襲撃事件の主犯逮捕の手柄を立て、公安担当になる。
沖縄刑務所暴動で脱獄した人民党の末端、島袋令秀(しまぶくろれいしゅう)に接近し、自分の作業員(スパイ)に育てることに――。

令秀が人民党の瀬長亀次郎(せながかめじろう)に心酔していくなか、貞吉は公安としての職務を全うするために、敬愛する瀬長を裏切ることができるのか。
矛盾と相克に満ちた沖縄で、主人公は自らの道を歩んでいく。
一気読み必至のバイオレンス・ロマン。

【電子書籍特典】
樋口耕太郎さん(『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』著者 / トリニティ株式会社代表取締役社長 / 沖縄大学人文学部国際コミュニケーション学科准教授)・伊東潤対談
「『琉球警察』を通じて語られる、戦後から現代の沖縄の本質」

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊東潤氏の作品は史実を徹底的に調査されている。実在する瀬長亀次郎氏も登場し、占領下から返還に向けた沖縄における人々の心情や、想いだけではどうにもならない事実との葛藤などを交え、沖縄人としての誇りを伝えてくださっている作品でした。

コロナ禍で行くことが憚られるが、日本わ代表するリゾート地の一つ沖縄。

第二次世界大戦で米軍の占領下にあったとは知っているが、生まれた時には既に返還されており、教科書レベルの情報しか持ち合わせていない不勉強を恥じた。

0
2021年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

占領統治下の沖縄を舞台にしたサスペンス。

週刊ポストで柳広司の「南風(まぜ)に乗る」という歴史小説が始まっていて、それと同じ時代ということで読みました。
著者なので歴史小説なのかと思ったら、徳之島出身の警察官が主人公のサスペンスでした。
主人公が公安になってからの展開が面白かったです。
当時の沖縄が米軍によって虐げられ翻弄されるところとか、沖縄人の気持ちとかは勉強になりました。
せっかくなので、エピローグで沖縄返還、琉球警察解散まで説明してほしかった。

0
2021年12月01日

「小説」ランキング