あらすじ
ロングセラー『育児の百科』で知られる小児科医が、人間らしい社会の実現と生きることの意味を追い求める中で見出した様々な命の姿。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
島田潤一郎さんの「長い読書」を読んで、そこに出てきて気になって読んだ本。
いくつかの話をまとめた本で、その中でもタイトルになっている「子どものものさし」という話がとても良かった。
-----
親や先生のものさしで常に動かされ、自分のものさしを使うことのないまま育つことが、良い子なのか。
子どもだって、子どもなりに心に自分のものさしを持っている。自分の外に起こってくる事件に対して、どうしたらよいか、自分のものさしを使ったことのない人間は、ものさしを持っていることすら忘れてしまう。
子どもに自分のものさしを使う機会を与えなくてはならない。
子どもの心にしかないものを、もっと大事にしなくてはならぬ。
-----
後半は医学的な話や昔の病気の話が多く、興味のある話ではなかったけれど、前半はとてもとても、読めてありがたい!