あらすじ
10代という多感な時期にどんな本に出会い,どんなことに心揺さぶられながら大人への階段をのぼったのか.あさのあつこさんをはじめ,荒木源さん,石井睦美さん,川端裕人さん,佐藤多佳子さん,はやみねかおるさん,前田司郎さんといった若い世代に人気の作家の方々と個性豊かな大人たちが綴る「私と本」の物語.
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Posted by ブクログ
読み終わって10代が遠くなったことにしばらくぼんやりする。
なんでこんなに焦ってるんだろう。
なんでこんなにヒリヒリするのかなあ。
あさのあつこさんと12人の方々が自分の本との出合いと思い出の本について語る。
10代のみなさんへの語りなんだけど、それぞれの本への想いや出会いに妙に嫉妬してしまう。
ちびちゃんたちには読書を無理強いせず、さりげなく?読み聞かせていこう。読むなら「やっぱりこういうの」じゃなくて自分も楽しかった本を読もう。
それにしても、「ライ麦畑でつかまえて」「赤毛のアン」が人気。
全く印象の違う2冊なのに、確かにあの頃から私にも大切な本だなあ。
今読んでも「ライ麦」のあの高熱でもブツブツ言ってるあの感じ、あるんだよね。今も。
「赤毛のアン」シリーズは常に私とともにあります。
前田司郎さんの文章が印象的。あの頃に、こんな風に声をかけてもらえたらなあ。
「本しか友達がいなくても、本を読んでいれば人間の友達もできますよ。同じことに興味を持った人と深く話すことができるようになるからです。しばらくは本だけが友達でもまあ、大丈夫。」