【感想・ネタバレ】青い春を数えてのレビュー

あらすじ

“青春”の表も裏もすべて抱えて、少女は大人になっていく。

放送部の知咲は、本番の舞台にトラウマがある。だが、エースの有紗の様子が変で――(白線と一歩)。
怒られることが怖い優等生の細谷と、滅多に学校に来ない噂の不良少女・清水。正反対の二人の逃避行の結末は(漠然と五体)。

少女と大人の狭間で揺れ動く5人の高校生。瑞々しくも切実な感情を切り取った連作短編集。

解説・井手上漠

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Posted by ブクログ

ネタバレ

武田綾乃さんの小説を読みたくてお試しでこの短編集を読みました。
感想としては、とても良かったです。青春の葛藤、自分らしさを追い求める姿に爽やかさが感じられ、また百合成分が強くてとても良かったです。
個人的にお気に入りなのは3つ目の姉と妹のお話です。妹の頑張りをしっかり姉は見ている描写で深い愛情が感じられて素敵でした。
これに続いて、武田綾乃さんの小説(百合がある)を読んでいきたいと思います。

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2023年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

微かに繋がる少女たちの短編集。少女妄想中から百合成分を薄くして青春を追加した感じ。もう少し深掘りたい気持ちもあり、青春の一部としては一番(エモいところ)を切り取っているとも思う。
どれも良かったが、特に好みだったのは「作戦と四角」と「漠然と五体」。清水という女、めちゃくちゃ良かった。

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2022年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

響けユーフォ(アニメだけ見ました。)の時も思ったんですけど、この方は青春に潜む影の書き方が秀逸だなと思いました。
でも、どれも明るい兆しが見える終わり方なので好きです。
あとは個人的に言葉選びと、アップルパイ、ガトーショコラの表現する文が好きすぎてツボでした。

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2021年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごくきれいな青春。高校生だからこそ持つ不安や焦り、葛藤。すごく小さいことで漠然と「しにたい」と考えてしまう感情の整理がうまくできないあの感覚。
彼女たちにとって、大人になっても大切だと思う数日間を切り取ったような美しさがあった。
武田綾乃さんは、高校生の感情の動きを言語化するのがお上手なのだろうな
正直、思っていたほどの青春は浴びられなかったけど、自分の高校生活はとてもキラキラした日々だったことを再確認させられるどころか、より宝物になったように感じた。
こう本書を振り返っている時にじわじわと温かい気持ちになるのが不思議。アニメ『花は咲く、修羅の如く』の原作を担当していたようで…!出会えたことに感謝。

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2025年10月11日

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