あらすじ
愛衣は隠しごとの「匂い」を感じる。そのため人間関係が築きにくい。小中高大、そして30歳を過ぎてからの五つの年代を切りとり、その時々の友情の変化と当時の事件を絡めながら、著者の育った年代に即した女性の成長を描く連作短編。
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Posted by ブクログ
友達になる相手は案外自分では選べない
今は友達ではないかもしれないけれど
いつか友達になるかもしれない誰か
誰とだっていつかは友達になるかもしれない
学生時代の友人関係でのモヤモヤ
大きないじめとかではなくても
沢山の悩みや悲しみ、不安があったなぁ
と読みながら思った
この連作短編集
小学生だった亜衣が
中学、高校、大学、主婦
になった時の物語
私自身よりも主人公は年下だけれど
その当時も思い出してセンチメンタルな気分になった
Posted by ブクログ
「友達」とはなんなのか、自身がいろんなステージで「友達」地獄に息苦しさを感じていた少女であったことを思い出した。いつの日か、そこから逃れられるのか、という淡い期待は、大人になってあっさり打ち砕かれたことも。でも大人になったから割り切れたこともたくさんあるなと。
Posted by ブクログ
私の中で、奥田亜希子さん2作品目。
各章ごとに、主人公が成長していっていて、おそらく私と同世代。其々に起こる実際のニュースや流行にも似たような関わり方をしていて、あー、そんなこともあったなぁと思いながら読んだ。
「求めよ、さらば」でゾワゾワさせられたミクシィにまた出会わされる笑
けど、本の半分、高校までくらいかなぁ、自分の記憶が曖昧な頃の話はなぜか全部夢の中みたいでフワフワしてつかめなくて、何の話を読んでるんだったっけと、浮いていた。
大学くらいから、ああ、そうかと思えるようになって、それまでのことも不思議とつながった。
だから最後まで一気に読めるときに読んで良かったかもしれない。
女子のあるあるだよなー。人間関係小さいことで悩んだり壊れたり修復したりする。
みんな似たようなこと経験して大人になったんだろうな。全部を打ち明けることはないけど。
勝手に被害者になった気分でいることのほうが多いよね。いいことなんてないのに。
最後、母親になったときの話が救いがあって良かった。ここでもママ友とかでグダグダなってたら辛かったから。