あらすじ
「サッカーをやめて、塾に通いたい」小6になる俊介は、突然、両親にそう打ち明ける。日本最難関と言われる中学を受験したいのだ、と。難聴の妹・美音の小学校入学を控え、家計も厳しい中、息子の夢を応援することを両親は決意。俊介の塾通いが始まる。だが、彼には誰にも言えない“秘密”があって……。人は挑むことで自分を変えることができる。未来を切り開こうと奮闘する人々を描く、感動の長編小説。
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Posted by ブクログ
この本を読んでいて自分が高校受験に向けて勉強を頑張っていた日々を思い出しました。次は大学受験に向けて自分も加地先生の言う金の角が生えるくらい努力したいなと背中を押されたような気がします。素敵な作品でした。是非色んな人に読んで欲しいと思います!
Posted by ブクログ
とてもよかった。
俊介の純粋で真っ直ぐなところ。苦しさを抱えているところ。
中学受験は経験していないし、学校の先生のように12歳がこんなに大変な思いをしてまで頑張るべきものなのか疑問を持ってしまう。けれど、やっぱり自分で意志を持って励む姿は応援したくなった。結果はダメだったけど、1年間ひたすら頑張ったこと、悔しさや嬉しさ、達成感、色んな感情に出会ったこと、人の努力や思いやりを知ったこと絶対に無駄にはならない。
俊介の母が高卒認定と保育士資格に挑戦することも加地の弟が勉強を始めること、契約社員になることも全部応援したい。
頑張っていれば、金の角私にも生えてくるかな。
転職を考える中で、塾の裏方も興味出た。ただ、勤務時間が遅くなるから厳しいかな。
Posted by ブクログ
健気でひたむきな子どもたちの姿に心を打たれる小説。
話の軸になる俊介はもちろん、妹の美音もハンデを抱えながら懸命に生きていて、あまりにも純粋ないい子達だった。どうかこういう子達が大人になっても幸せに暮らせる社会であってほしいと願う。
お気に入りの登場人物はやはり加地先生。子どもたちに真摯に向き合う姿勢が素敵だし、罪悪感を秘めた弟との関係性も良かった。
努力が実るとは限らないけど、努力は人を裏切らない。努力した先でどんな結果が待っていようと、努力した経験自体はその人を支える基盤になっていく。そんなことを改めて伝えてくれた作品だった。
年齢関係なく、何かを頑張りたいと思ってる人にはいい刺激になると思う。
Posted by ブクログ
サッカー一筋だった俊介がとあるきっかけから中学受験を目指す小説。
俊介の母、俊介、俊介が通う塾講師の加地
それぞれの視点から構成されている1年間
家庭の事情から自分が夢を抱くことを諦めていた俊介の母が、俊介の夢を応援しようと父や義母に真っ向から立ち向かうところ、そして自分の夢を見つけ俊介と共に夢に向かって進み始めるところがよかった。
俊介が受験をしたいと思ったきっかけ、妹に対して長年抱えてきた思い…そしてそれを解放してくれる加地先生の言葉もよかった。
そして、第3章は涙なくして読めなかった
加地先生の過去、そして生徒たちに対する思い…
受験直前に俊介を送り出す際にかける言葉もよかった。
自分が受験した時の気持ち、夢に向かって頑張りたい気持ちを思い出し、苦しかったり嬉しかったりした感覚が甦った。
Posted by ブクログ
start 2026.8.8 finish 8.10
自分の経験と似てることって、読むスピードが自然と早くなるね!
2日だ読んじゃうなんてびっくりだ!
<あらすじ>
中卒であることがコンプレックスの菜月。私立中学を合格したい夢をもつ息子に影響されはじめ……?
トレセンに落ちた俊介が、塾に通って中学受験をしたいと言い始める。
p18 「おれ、中学受験がしたいんだ」
p36 夫婦の会話がリアル。自分が働きに出て、俊介の塾の費用を稼げばいいと思うが、これから小学校に上がる美音は、学校が終わったらまっすぐおうちに帰りたいという。それを聞いたときの浩一と菜月の会話。
俊介、自分の夢を言わない強さ、すごいな。
夢が何かを言わないから、何だろうと気になって、次を読もうと思う。
p64 俊介「加地先生がいつも言うんだ。頑張る子どもの頭には、金の角が生えてくるんだって」
p69 自分の知らない話がきけて(保育士になるには専門学校とかいかなくてよくて試験を受ければよい)専業主婦じゃなくて、外に出てよかったと思う
菜月は純粋だと思う。p72 「思いがけず花束をもらったかのようだった」
p86 俊介「お母さんさぁ、いまから夢を持てばいいじゃん。お母さんのやりたいこと、なんかないの?」
p115 加地先生「自分史上最高に頑張る五日間を過ごすように」
p119 倫太郎「俊介、下剋上だよ」 いいやつだな。
p129 「聴覚を共有できるロボットをつくりたい」
p136 「最近は高卒認定試験というものに合格するため、美音を寝かした後に勉強もしている」
p175 「これまでとは違った景色」が少しだけ見えるようになってきたのかもしれない。
p177 (A組に昇格したあと)一番後ろの左端に用意されていた俊介の席からは、A組のみんなの背中がとてもよく見えた。(夏合宿のホテルで組み分けされたあと p119 と逆 ホワイトボードが遠かった。ここからだとみんなの背中しか見えない。あとどれだけ努力すれば、自分の前に座るやつらに追いつくのか。果たして追いつくことなど可能なのか。嫌でも視界に入ってくる、いくつもの背中に目をやる)
<キャッチフレーズ>
金言が散りばめられた、夢を追いかけている人に勇気をくれる一冊
周りの大人もいい人がいる。
こっそり志望校を変えたいと言いに来た父親や、中学受験を否定する豊田先生などもいるが。
加地の父親は痴人に弟直也のことを「親が甘やかすから、いくつになっても子どもが自立しないのだ」と忠告され、無理にでも子どもを家から出すべきだ、と言われてそれを実行してしまうと、直也は自死を選んだ。
加地先生は、いい意味で力が抜けていていい。
加地先生が、弟直也の面倒を見なかった自分を許せなくて中学受験の講師をしているように、俊介は自分のせいで美音が先天性の難聴になった自分を許せなくて中学受験に挑もうとしている。「自分を許せない」って何かをする動機だったりするよね。
<登場人物の年齢>
加地36歳
直也(加地の弟)33歳 中学で兄のように勉強ができず13歳で社会と断絶
猿渡28歳
<キーワード>
中学受験 自信 夢 勇気
<どんな人におすすめ?>
・中学受験を控えるお子さんを持つ方
・育児中の方
・家族モノが好きな方
・教育関係の職業の方
・人の本気は美しい
・かつて受験を経験した大人の人
Posted by ブクログ
最終章は涙なしでは読めませんでした。電車の中で読んでいなくて良かった、と思ったくらい、読み進めていくうちに泣いてしまっていました。急に小学校6年生の春にサッカー辞めて中学受験をしたい、と言い出した俊介を、わたしも読みながら、最初は俊介のお父さんと同じように思っていました。どうせ飽きたらやめるんだろうなぁ、と。でも、いつになっても投げ出すことなく、寝る間も惜しんで勉強している姿にいつの間にか俊介を応援している自分がいました。なので結果は残念だったけど、努力を一回経験した子は、この先の人生でどんな局面に立たされても諦めることはないのだろうな、きっとこの先の俊介の人生は素敵に輝くのだろうな、と思いました。中学受験って受かちなた、落ちたの結果よりも、そこまでのプロセスが一番大切なんだな、と気付かせてもらえた小説でした。
Posted by ブクログ
自分の夢に向かって勉強する息子、その夢を応援するためにパートにでた母と手取りを上げるために部署異動をした父、兄の希望を叶えるために学童に通う妹。家族で協力している時に、自分たちの勝手な価値観を押し付け、塾通いを否定する祖母と教師。時代遅れでビックリする。
金の角とは?
頑張る子どもの頭には金の角が生えてくる。
そして、その角は子どもの武器になる。
妹の難聴が自分のせいだと思い、妹の為に頑張らないとと自分を奮い立たせて挑む中学受験。
結果は不合格だったが、学ぶ楽しさを知った彼はへこたれる事なく、高校受験では第一志望に合格。
塾は勉強の意味と楽しさを知るところ。
塾講師にとっては勉強を教える楽しさを知るところ。
金の角持つ子どもたちと出会う場所。