あらすじ
篠谷令太郎は、妻と娘から無視され、家庭内で一人、暗く狭い部屋での寝食を強いられていた。廊下にはセロハンテープが貼られ、その線を越えることは禁止されている。「ちょっと変なルールがあるだけ」そう思っていた彼に、ある女性が問いかける。「それ DVじゃないですか」家族の再生を目指す男の運命は――。(※本電子書籍は『そんな家族なら捨てちゃえば?【単話版】』1~7の内容が含まれております。重複購入にご注意ください。)
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壊れかけている家族
主人公は家では妻と1人娘に相手にされず、テープを貼った領域からこちらには来ないで、と言われています。街中で会った沙耶子さんの言うとおり、典型的なDVでしょう。
つわりで辛い時期にひどい言葉をかけて怒らせてしまったということは分かりますが、仕打ちが極端です。
娘・一花さんは両親に仲良くして欲しいと思いつつも不登校で、図書館に行っています。
転校してきた光君と沙耶子さんは母子であることが判明する辺りから話が動きだします。
妻・和美さんも本当は夫と美術館巡りをしたかったと考えていましたので、離別しようとまでは考えていないのかも知れませんが、不穏な話です。果たして修復できるのか。あと、色々あって引っ越してきたらしい沙耶子さんたちの諸事情も気になる作品です。