あらすじ
時間に投資せよ!
タイム・イズ・マネーではなく、
マネー・イズ・タイムだ
ハーバード・ビジネススクールのアシスタントプロフェッサーにして、心理学者のアシュリー・ウィランズが書いた本書は、効率性一辺倒ではない、異色の時間戦略の本だ。
「お金より時間が大事」
「生産性向上はタイム・リッチ(時間的に裕福な状態)から」
「まず、健康で幸福な生活を送る、その後、生産性・創造性が上がる」
と説く。仕事をしていくなかで身につけた、仕事術やTIPSにとどまらず、科学的な調査、統計データからわかった、幸福になるための時間の使い方を解説。
各章末には、実践的なエクササイズ・シート付いている。
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Posted by ブクログ
"Time is money"というが、お金よりも時間中心のマインドセットにする方が総じて幸せになれるのに、人はお金を増やすことに執着しがちだと述べた上で、"タイム・リッチ"になるための方法を具体的に紹介した本。
よくあるタイム・トラップとして、
・テクノロジーとの絶え間ない接続
・働くこととお金を稼ぐことへの執着
・時間の価値の過小評価
・多忙のステータスシンボル化
・手持ち無沙汰の嫌悪
・「イエス」と言った(引き受けた)後、しまった(時間がない)となりがち
といったことが挙げられているなど、わかっていてもやりがちで、なるほどと思うことが多かった。
まずは、自分が嫌なこと、ストレスに感じることに費やす時間を減らし、その浮いた時間を自分がより価値を感じられる活動に充てようと思う。
また、仕事を休むことに罪悪感を覚えることなく、余暇をしっかり楽しむことが大事だというのも同意。一方で、最近、ライフワークバランスを重視する人が増えてきたことはよい傾向だと思うが、そのためには日頃から優先順位をつけて、計画的に業務をこなしておく必要もある。
その意味で、本書は、個人の時間を大事にすることが強調されすぎているかもしれない。(本の趣旨からいって、仕方ないけど。)
Posted by ブクログ
時間に投資する、の項目で、自分がお金を払ってもやりたくない作業を明確にすることが大切というところが発見。
何を外注したいのか理解する。
料理の買い出し、下ごしらえ、片付け、洗濯の片付け、消耗品の在庫管理など。
価格比較して購入するのをやめる。それで100ドル浮いたことより、時間を10時間節約できた方が効果的。そのとおり
Posted by ブクログ
より効率的に時間を使えるようにするにはどうしたらいいのか、その疑問を解くために購入。
節約のために遠いスーパーに買いに行ったり、どの商品にするか調べこんだり、節約のために時間を費やす人はたくさんいると思う。
かくいう私も家電や備品を買う時には結構時間を使ってしまうことが多々ある。
「最安値のものを見つけるために使う時間の量は、最終的に節約できるお金のがくよりも価値が高いことが多い」
まさに、その通りだと思った。
今後は時間を決めて、商品の選別に時間をかけすぎないようにしよう。
「プロタイムを生活に組み込む。重要だけれど緊急でないタスクのために確保しておく時間を作る」
これもぜひ、取り入れたいと思った。
どんどんタスクが増えていく現代において、重要だけれど緊急でないタスクは後ろに回してしまう人はたくさんいると思う。
でもこのタスクこそが実は重要だったりする。
私自身もこのタスクは貯まる一方で消費しきれず、何か月も経っているものまである始末。
プロタイムを取り入れてタスクを消費し、夢を実現していこうと思う。
たくさんのテクニックや考え方が載っていたが、やってみたいと思えるようなものは数個しかなかった。
もう少し、参考にできるようなものがあると思ったので少し残念だった。
とはいえ、時間の使い方に悩んでいる人にはぜひとも読んでほしい1冊。
Posted by ブクログ
時間優先>お金を決定の1回1回考える。タイムプアであることで自分をうちのめさない。時間がない時は、これ以上予定を入れてコントロール感を得ようとしてはいけない。この活動にときめくか。運動や知らない人と出会ったり他人を助ける時間を増やす。畏敬の念を感じる時間を増やす。誰かにやってもらいお金を払う。日常の雑事を減らす、外注の管理もそれなりに時間を食うので注意。するのが楽しくない活動のいやな部分を変えるために投資する。時間の贈り物は人によって必要なものが違う。お買い得品もほどほどに。買い物の比較を減らす、時間の上限設ける。時間の追跡をする。時間のかかる望ましくない行動の提供する価値を意識する。
なぜこれをやるか。やっているか。やることで1日の価値が増すか。もっとやりがいのあることに使えないか。読書とか日記を書くとか運動するとか。重要で緊急でないことのためにプロタイムを予定する。気をそらすものを入れない、取り損なわない。やり遂げたことのトラッキングをする。<余暇と効率や経済的価値を切り離す。>どちらかというとイベントタイム型。仕事はクロックタイム型。やり抜くためのプラン作成。185p。新しいアイディアにはYes,作業にはNoで人を紹介。断る理由は<お金や元気がないこと、家族の都合、自分のコントロールの及ばないこと>。締め切りの先延ばしを交渉してみる。機会費用を評価してみる。移動時間を計算に入れる。幸せにしてくれたり目的を与えてくれるものを優先する。大切にし気に掛ける。
Posted by ブクログ
非常に今時な論調だなーと興味深く読み進めました。アメリカ社会を念頭に組み立てられていますが、主観的というか自国だからか日本の社会にこそこのタイムスマートな思想を喧伝していくべきだなと単純に感じた次第。
うすうすはそうだろうなーと勘づいていたことを言語してくれたワードとして一番ずばっときたのは、「時間に投資する」というもの。家事代行とかライドシェアなんかが具体的に該当しますが、時間を創出するために費用を支払うなんてなんだかもったいない感覚が根深いですが、そこからもたらさせる機会費用を思うと、寧ろメリットのほうがでかいのだろう。個人的に、家事の負担ってでかい(奥さんに頼ってばかりですが)ので、そこが原因で軋轢が生まれるなら多少の費用も必要経費だろうな。そこを双方で納得いく妥結へ至るためには・・これが当面の課題でしょうか。
これは仕事面でありがちではっとさせられましたが、「単純緊急性効果」の罠にはまってますわ、完全に。重要だが緊急性が低いワークがどんどん後ろに押しやられていく感じはもう日常茶飯事。それで得られる満足感なんてほとんどないのに。とほほ。対策として挙げられているのが「プロアクティブ・タイム」の確保。一週間にどこか決まった一時間でもそれだけに集中し、他からの侵害はシャットダウンする。これは、実践にぜひ取り組んでいきたい。
一番やりがちでこっぱずかしいかったのは、余暇の経済的価値に捉われて楽しみを得られないという状況。例えば旅行でもそこに支払われた費用に見合うなにか経済的な価値を求めていると、その一瞬一瞬の楽しい時間に心から酔えない。その瞬間を存分に享受するよう心掛けるべし、はい。
後は非常に共感しますが、通勤時間と渋滞に恨みでもあるのかしらと訝しむほどタイムプアの例として挙げていますね。住宅購入でハウスメーカがよく言う売り文句、立地や周辺の利便性ではなく、あなたが一生満足して暮らせる家づくりを提供します、のアンチテーゼですね。