あらすじ
35年にわたり「食養生による医療」を実践してきた医師が、古来から伝えられている食養生の教えに加えて、最新の栄養学・医学・生理学に基づいた科学的根拠のある「最高の食養生」を語る。
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Posted by ブクログ
知人の看護師が著者のクリニックに勤務しており、その臨床実践の素晴らしさを聞いて、眉に唾をつけながら読んだ。
多くの病が腸内細菌の乱れと腸内の腐敗物質によって引き起こされるという仮説は、一定の説得力を持つ。特に前世紀末から腸内細菌が私たちの健康にいかに大きな役割を果たしているかが解明され、さらにこれまでの栄養学の常識がマクガバン報告やチャイナ・スタディによって覆されたことによって、この仮説はさらに大きな意味を持つようになった。
しかし極めて遺憾なことは、現実の医療に、これらの新しい知見がほとんど全く反映されていないという事実である。
症状を抑えることにだけ腐心し、大量の薬を処方するだけの現代医療。
医者として、少しでもこれらの知見を実臨床に生かしていきたいと思う。
とりあえず、1日1食の生活を始めてみて、自分の体調を観察してみることにした。