あらすじ
世界はモノトーンで退屈だった。――彼が来るまでは。
猫のハチがいる獣だらけの学校に転校してきた蜥蜴のアオイ。
単調な毎日を持て余していたハチにとって、それも別に興味を惹かれることではなかった。
しかし放課後、アオイの小さな秘密を覗き見る。
それは目の覚めるような、強烈な、青。
必死に隠そうとするアオイにハチは一つの提案をする。
人外ストーリーテラー、ながべの獣人青春BL!
電子限定描き下ろしマンガ1Pも収録。
感情タグBEST3
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BLの枠に囚われない作品
ネコ、トカゲ、イヌを、髪の長い人、背の高い人、気の強い人、物静かな人みたいに置き換えて読むと、これはどこにでもあるかもしれない日常の話。
アオイのブルーの尻尾やハチのザラザラした舌のようにみんな人と違った魅力や特徴があったりして、それが人によってコンプレックスになることもある。
でも「それがいい」と言ってくれる人もいて。
その一言が、その人の存在がどれだけ救いになるかということを改めて感じました。
ハチは最初は自分の感情が何なのか理解できずアオイに当たってしまったり(嫉妬の仕方もネコ科が出ていてめちゃくちゃかわいい)、アオイも過去のトラウマからうまく周囲と立ち回ろうとするのに精一杯でハチの気持ちに気付かなかったり…もどかしい時間もありますが、最後にはきちんと向き合い前に進んでいく様子を見送ることができます^^
限りなくヒト寄りに擬人化されてるいわゆる可愛いケモミミとかではなく割と動物色強めですね。
人外モノ苦手なくせしてそれすらも知らずに購入してました。
表紙からもわかりきってるはずなのに、ほんと何故。
なので買ってからしばらく放置してしまっていてこの度やっと読了。
お話自体は良かったんですが、いかんせん人外モノ苦手なのでなかなか没入出来ず…。
いや、これは完全に私の落ち度なのでこちらの作品はなんら悪くありません。
なので試し読みをちゃんとしてそういった作品と理解して購入すべきかと思います。
で、ここまで動物寄りな作風なら手を繋ぐシーンもそれぞれの生き物に沿った手足で良かったんじゃないかと思ってしまった。
そこだけ妙にヒトっぽかったので。
ストーリーとしては切ない部分もあったけどあったかいお話で良かったです。ぴゅあぴゅあ
テーマが分かりやすい
アオイの真面目で健気な性格や、見た目のひんやりした美しさがとても魅力的でした。
途中可哀想で可哀想で苦しくて泣けましたが、トラウマを乗り越えられそうで本当に良かったです。ただ、設定の斬新さはとても良いと思いますがこれがもし普通の人間BLだったらと考えると、よくある内容・展開ではあるかなとは思いました。