【感想・ネタバレ】フェイス・ゼロのレビュー

あらすじ

内相紹介
ロボット学の表情工学(エクスプレツシヨン・エンジニアリング)を専攻する教授に、文楽の人形遣いであり人間国宝の吉田(よしだ)左衛門(さえもん)が依頼したのは、“無表情の表情”の首(かしら)の制作。
しかし、それはひとが目にしてはならない“顔(フエイス)”だったのだ――。
文楽を題材にしたSFミステリの表題作ほか、すべてがマニュアル化された巨大ハンバーガーチェーンの歯車が静かに狂いだす「メタロジカル・バーガー」など、
ジャンルの壁を超え、悠然と佇(たたず)む傑作短篇群がここに集結。全篇初収録。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

山田正紀氏の未刊行作品から、SF・ホラー系統の作品を集めた短編集。最近の作がほとんどだが、「冒険狂時代」だけテイストが昭和だなあと思ったら、執筆年度が飛び抜けて古い作品でした。
全体の色合いとしてニューロティックな傾向が強く、ホラー傾向の作ではアイデンティティの不安が恐怖の源泉になっていたり、オチのところで、語り手のそれが揺らぐパターンが多い。表題作の「フェイス・ゼロ」なんかは、メインのフェイス・ゼロとは? のところでうまくまとめられなくて、そっちに逃げたんじゃないのかと言う気もしますが。

0
2021年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「恐怖と欲望幻想」なSIDE Aも良かったし、「科学と冒険」なSIDE Bも面白かったです。
「一匹の奇妙な獣」「フェイス・ゼロ」「魔神ガロン 神に見捨てられた夜」が特に好みでした。SIDE Bに偏ってるな。。
『戦争の子供たち』も気になるのに、構想だけで創作されなかったみたいなのは残念です。SFの、「何が書かれているかわからないのにむしょうに面白い」というのはとてもわかります…わたしもこういうSFが好き。
「不気味の谷」は聞き覚えがありました。ロボットの外観が人間に近付き過ぎると嫌悪感を覚えるってやつ。

0
2022年06月30日

「小説」ランキング