あらすじ
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《見ればわかる》解析学の入門書!
本書は、微分・積分の基本から、微分方程式や数値解析まで、解析学の基本事項が《見ればわかる》入門書です。
微分・積分をはじめとする解析学は、数学の他の分野と比べ、初歩的な部分から数式の見た目が複雑で、思わず敬遠しがちです。そこで、数式や、その基礎となる概念を、図解によって見通しよく納得できるよう配慮しました。パラパラとめくって眺めるだけでも、解析学の基礎知識が身につきます。
第1章 関数と数列
第2章 微分
第3章 積分
第4章 多変数の関数
第5章 ベクトル解析
第6章 複素関数
第7章 微分方程式
第8章 近似・数値計算
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最近は素数への興味から、技術書の読み放題サービスのTechLibで「素数」で検索して出会ったのがこの本書である(だが自分の読む限り、本書で素数の話は特に見つからなかったが)。
親しみやすいフォントや豊富な図解からは、「難しく考えず、まずはイメージを掴んでほしい」という著者からの優しいメッセージが伝わってくるようだった。
読み進める中で、自分の中の「関数」という概念がアップデートされていくのを感じた。最近はプログラミングにおける「特定の処理をまとめたもの」としての関数のイメージが強くなっていたが、本書を通じて、関数とは本来グラフを描き、変化を可視化するものだったという基本に立ち返ることができた。逆関数、合成関数、陰関数……。さらに二次関数だけでなく、あえて踏み込んで解説されている三次・四次関数の存在に、「変化の捉え方」の奥深さを垣間見た気がする。
特に印象的だったのは、三角関数に対する視点だ。学生時代は三角形の話だと思っていたが、理工学の世界ではそれが「波」を表現するための不可欠なツールになるという。この「波」というキーワードは、本書の後半に登場するフーリエ級数やフーリエ変換へと繋がっていく。また、微分には「極限」の考え方が不可欠であること、そしてその微分が三角関数とも関わっている事を学ぶ事ができた。