【感想・ネタバレ】僕は上手にしゃべれないのレビュー

あらすじ

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小学校の頃から吃音に悩んできた主人公・柏崎悠太は、中学入学式の日、自己紹介のプレッシャーに耐えられず、教室から逃げ出してしまう。なんとかしたい思いから、「誰でも上手に声が出せるようになります」という部活勧誘チラシの言葉にひかれ、放送部に入部する。クラスメイトで同じ新入部員女子や、優しい先輩、姉など周囲の人に助けられ、途中くじけながらも少しずつ変わっていく悠太の、葛藤と成長の物語。

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Posted by ブクログ

まさか古部さんも吃音だったなんて思いもよらなかった。しかも読んでいて、ああありありありがとうなどと読みにくかったりしたけど、弁論大会の悠太の文章の最後の方は同じ言葉をずっと繰り返さないで書かれていて、あっと思った。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

吃音を抱える当事者として読みました。
吃音者の抱える悩みをとてもよく表している。
悠太くんの「本当に、自分にとって吃音よりつらいことなんてなかった。もし吃音が治るのなら、どんな苦しさや痛みにも耐えられる。どれだけ殴られたって、全身をナイフで切り刻まれたって、毒を飲めと言われたって、その先に普通に声を出せる未来があるのなら僕は受け入れる。むしろ進んでそうしたい。」という言葉。これは本当にその通り、みんなが当たり前に出来ることが自分にはできない。周りから笑われたり、「どうした?」って顔をされる恐怖。当事者として本当に実感できる。
私は幸い、成長とともに症状は和らいでいき、今ではたまに「言い換え」をするくらいでそこまで不自由なく話せる。それでも幼少期に受けた対人関係へのトラウマはやっぱり感じる。
一方で、吃音のおかげで「話す」「説明する」ということをずっと考えてきた。それが、今の教師という道につながっていたりするのかな、とも思う。
吃音は私にとってやっかいな障害だけど、私を形づくる重要な要素なんだなと感じた。
本書が素晴らしいのは、吃音に悩む悠太くんの周辺にとても光が当てられているところ。みんないろいろな悩みを抱えている中で、お互いを思い遣って生きている。悠太くんが周囲の優しさに気づき、成長していく姿がとても頼もしかった。
本書を読む人が増えて、吃音に対する理解が深まると良いな!

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2024年12月12日

Posted by ブクログ

吃音の症状があってからかわれたりいろんなことがあったと思うけど吃音でも伝えようとする悠太に感動しました!

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2024年08月03日

Posted by ブクログ

最初は学園アニメみたいな話だと思っていたが、読み進めるうちに、胸が苦しい思いがして、どんな未来があるのか早く読みたいと思いながら読んだ。

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2024年06月23日

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この本の読書感想文が、書かれていたのを見て読んでみた。
主人公の男の子の会話がそのまま文章になっていて、それが悩める子どもの叫びに聞こえる。
中学生時代に、感想を書きたくなるような本に出会えるのって貴重な体験だと思う。

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2024年01月23日

Posted by ブクログ

主人公は吃音というハンデを持つ中学生の男の子、柏崎悠太。
悠太が初めて自分は他の人とは違う、と感じたのは小学校一年生の時、学芸祭の演目でたった一言のセリフが言えなくて、その出来事はずっと彼にとって辛い思い出として残ってしまっている。
中学入学を機に、頑張ろうと自分を奮いたたせる悠太は、自己紹介で言うことを何度も何度も心の中で反芻し臨もうとした。…が、やはり言えず仮病を使って逃げてしまう。
やっぱりダメだった…そう落ち込む悠太に、己と向き合うための新たな一歩を踏み出す転機が訪れる。
そう、これは吃音を抱える悠太の成長物語である。

悠太は一言で言うと、とても優しい良い子だ。
けれど、吃音を抱える彼にとって、学校は常に戦場である。言葉を発すれば奇異の目を向けられ、嘲笑われ、ファーストフード店での注文すらままならない。
自分のできることなんて限られている。自分は常に周りに迷惑をかける存在だから何もしない…できない。やりたいことはたくさんあったけど、自分の吃音のことを考えていろいろなことを我慢してきた。
唯一の趣味は読書。だけど、これも周りに迷惑をかけることなくできるから寄りどころとしているのであって、本当はいろいろなことがしたい。
吃音に無理解な周りの反応にも、傷つきながら我慢をしてきた。大きなハンデを抱えながら、障害者でもない。しかも確固たる治療法もない。将来にだって、不安しかない。
何も悪いことはしていないのに、なんで自分だけ…そんなふうに苦悩を抱え込み、心を閉ざしてしまうこともある。
しかしふと周りを見渡してみれば…

吃音ゆえの苦労も苦悩も、とてもわかりやすく表現されていて、グッと胸に迫ってくる。
とても読みやすく面白い物語でありながら、吃音について、吃音を抱えるということについて、考えさせてくれる素晴らしい作品だ。一気読みしてしまった。
なぜこんなにも心を打つ物語が、リアルな吃音を抱える人の気持ちが書けるのか…と作者あとがきを読んでみたら、作者自身が吃音を抱えて悠太のような苦しみを経験してきていたのだ。
作者あとがきの言葉にも、とても心がこもっていた。あたたかかった。
吃音について多くの人に知ってもらいたい。
そんな作者の思いに、思わず頷いた。
とても心に響きました。読めてよかったです。
300ページほどあるが、漢字にもルビがたくさんふってあり、するっと読めるのでおすすめです。

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2022年05月25日

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自分を変えたい、でも変えられない。この葛藤の中で、立ちすくみ、そして、一歩踏み出す感覚。胸が締めつけられる。

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2021年07月30日

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吃音症という言葉を始めて知りました。
「自分もみんなと同じように普通に喋って、普通の生活がしたい、でも普通に喋れない」バカにしてきたり、笑われることもあったけど友達、先輩、先生、家族たくさんの人が支えてくれ、助けてくれた。そこから苦しいのは自分だけじゃないと知った。とても感動的で、勇気が出る作品でした。

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2021年06月07日

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吃音で上手く喋れない中学生のお話です。話すたびにからかわれたり、笑われたりされて、話すことから逃げてしまう悠太。みんな優しくしてくれるが、吃音でない人には、この苦しみは分からないと言ってしまう悠太。確かに分からないかもしれないが、自分自身のことをよく理解してくれていた家族。そこからだんだんみんな苦しみを味わっていたんだと知る悠太。とにかく感動。
私は吃音のことをよく知らなかったが苦しみは想像できた。でも、この想像以上に苦しんでいるんだろうなと思った。一人でも多くの人がハンデを背負っている人のことを知る努力や、苦しみを想像することをしてほしいと思った。そして、ハンデを背負っている人が努力をして辛い思いばかりする世界でなくなるといいなと思った。勇気が出るお話。

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2020年09月17日

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苦しいお話だった。魔法のように吃音が治っちゃうような都合の良いお話じゃなくて良かった。折り合いのつけかた。お姉ちゃんがいい子でいなければいけなさすぎて辛くなった。

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2025年09月26日

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吃音についての理解が増した
主人公の勇気に感動した
分かってもらえないと感じている主人公が本当はみんなに支えられていると気づく場面を見て、自分には関係ないと思っている人も本当は陰で支えてくれているのかもしれない、悪い人ばかりではないのかもしれないと思えた

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2025年08月26日

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ネタバレ

タイトルを見て、気になって読んだ本。私も上手に喋れないなって思うことが多く、ヒントを得たい気持ちもあった。ストーリーや後書きによれば、吃音を治す手立てはなかなかないらしい。
生活していく上で必要な会話でハンデがあるというのは苦しいだろうな。主人公の悠太くんのように、聞けば周りの人があれ?って思ってしまうような話し方の場合、そして、周りの人たちの気持ちを細やかに感じ取れる人ほど、辛いだろうなと思う。
相手の状況に対して、驚くことはあっても、それを馬鹿にしたり、詮索したりして相手を傷つけないようにしたい。自分は普通じゃなくて辛いと思っても、普通の人なんていないと、自分のできなさを受け入れながら生きていかなきゃ。
何年生きていても知らないことが山ほどある。本はいろんなことを教えてくれる。いろいろなことに出会わせてくれる。この夏いっぱい読めたらいいな。

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2025年07月22日

Posted by ブクログ

こういうハンデのある人たちのお話を読むと考えることが、「普通」とは何かという事。
そして、隣の芝生は青く見えるという事。
幸せそうな人を見てると殺してやりたいなどの発言をネットやニュースなどで耳にすることがある。
人間誰しも見えない部分で苦しんでいるんだよなとも感じた。
ただ、どうしても僻んでしまうのも人間の心理であり、、、。
そこに対しての逃げてもいいし、失敗するまで戦ってもいいという言葉はすごく励みになると感じた。
また、吃音についても学べるのはとても良いと感じた。
吃音に対する日本の整備も整っていないことが提唱されているのも良いと思ったし、健常者と同じフィールドに立たせるにしても、配慮が求められるとも思った。
小説(児童書)という事もあるが、古部さんが吃音症が治った女の子という設定が自分の中で少し消化しきれなかった、、、。
大学の授業で吃音症について関わる機会が多く、実際に吃音症で悩んでいる方とお話をさせていただく機会がありましたが、「ドラマや小説で発生練習をして吃音症が治った〜のような描写があると焦る。まず治そうとしてくるその姿勢が今の自分を否定されているようで怖い」と仰っていたのを思い出しました。
吃音症でない私自身がいうのは本当にお門違いですが、本人の努力次第で治るという勘違いを絶対にしてほしく無いという気持ちが強すぎるばかり、こちらの評価となりました。

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2025年05月17日

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ページも文字の大きさも良くて、すごく読みやすい!!悩んでいる時は自分だけが辛いと思いがちだけど、どんなに幸せそうに見える人でも何かしら悩みを抱えていて。もう一回頑張ってみようと思える一冊

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2025年05月09日

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この本は、私が中学校の頃に読書感想文で書いた本。

色々と学校では周りの目も気になるし、自分が悪い意味で人と違うんだなっていうのを感じると凄い嫌な気持ちになるし、悲しくなるし寂しくなるし。逃げ出したくなる気持ちもめっちゃわかる。けど、この主人公は、最初は逃げてばかりいたけど、いろんな人と接して良い人と巡り会っていくうちに、今の自分を受け入れて自分から逃げないようになるのが、すごく感動したし、4年経った今でも心に残ってる。
買った本だから、また今まで買った本読み終わったらもう一度読み直してみたいなと思う。

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2025年05月02日

Posted by ブクログ

大前提として、児童書。

会話が多く、吃音を抱えた主人公と周りとの関係性が捉えやすい。
また、心情も多く書かれており主人公像が掴みやすい。
情景描写はほぼ無いため、感情の変化を書いた作品で読みやすかった。

サラサラ読めるのに対し、葛藤や思いやりが沢山書かれているので読んでいて楽しかった。

題材はもちろん楽しいものではなく、主人公が吃音に対してどう捉えるか、の変化を問う作品。

暗くなりすぎないで終わらせた具合は本書をよむ児童にチャレンジ精神を与えると思う。
予想通りの展開であることも、ストンと読めた。

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2025年03月10日

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〝吃音〟という、うまく言葉が発せない症状について。
知ってはいましたが、実際に吃音の方に出会ったことはなく、実際の苦しみとか、生活の中での障害とか、そういったことに向き合うのは初めてでした。

YAの本だったようで読みやすく、主人公と同じ中学生くらいの方でも理解し、吃音について触れられるいい作品だと思いました。

悠太の周りに優しい人がいてよかった。その、周りの優しさに気が付けた彼の成長もよかったと、心温かくなれる1冊でした。

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2024年07月22日

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吃音というハンデを抱える男子中学生の話。
皆の前で「僕は、じ、じじじじ上手に、しゃべることができません」といった時には、グッと拳を握った。
人の個性(吃音も一つの個性)と認めこと、そして周りに自分を支えてくれる人がいることを意識したい。

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2024年07月19日

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場面緘黙、吃音、さまざまな困り事を抱えている子ども達と接することも時にはある。
時にはイライラしながら、待つこともあれば、ゆったりした気持ちで、待ってあげられる時もある。
物語を読み進めるうちに、自分の心の持ち方次第で相手に対する接し方がかわり、自分を取り巻く環境もかわっていくことを痛感しました。
人を揶揄うと周りが笑ってくれる。
場は和んでいるように見えるが、それは見せかけ。
笑いを求めて、自虐的になったり、他者を揶揄う。
これは、人間という動物の特性なのか。
もっと自由に気楽に、だが一人一人が責任を持って生きていかなければならない。
日々反省ばかりです。

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2024年07月06日

Posted by ブクログ

吃音の男子高校生のお話。吃音って今まで全く知らなかったしこれで初めてしって本当に人って色々なことで悩んできたんだなって、「私だけ」という気持ちを晴らしてくれました。でもだからこそ助け合いをしていきたいと思いました。

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2024年06月26日

Posted by ブクログ

中学一年生の吃音の男子生徒のお話です。
吃音のために、友だちがいない悠太。自己紹介や授業での音読など、学校では緊張を強いられることばかり。周りの生徒からはバカにされ、からかわれる。
でも、中学生になったのをきっかけに放送部に入り、発音の練習をしてみる決心をする。

みんなが普通にできていることができない苦しさ、恥ずかしさ。からかわれるのも辛いけれど、頑張れと言われることも辛い。悩んでいるのは君だけじゃないよ、なんて言われると、普通にできている人に、この苦しさが分かるのか!と撥ねつけたくなってしまう。

YA向けの作品なのでとても分かりやすい展開なのですが、正直、何度か涙が溢れてしまいました。主人公の悠太の苦しみはもちろん、見守っている姉や、部活で初めてできた友だち、先輩、先生‥‥この人たちの思いを知ると自然と涙がこぼれてしまいますね。と同時に、心配のあまりかけた言葉が、どれだけ相手の心を追い詰めているのか、ということも分かります。
一人一人、抱えているものも違うし、感じ方も違う。だから分かったようなことを言われると反発してしまう。だけど、あなたのことを大事に思っている人は近くにいるんだよ、というメッセージが込められた一冊。たくさんの中学生に読んでもらいたい一冊です。

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

吃音の中学生の話
感受性の豊かな年頃に苦しい気持ちをたくさん抱える主人公にせつなくなる
最後は号泣しながら読み進んだ
感動でした

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2023年06月24日

Posted by ブクログ

吃音のある男子中学生悠太、初日から自己紹介ができず、教室から逃げ出してしまう。
友達も作れず、不安だらけのスタート。
しかし隣の席の女子、古部さんと放送部に入部し、なんとか楽しい中学生生活が送れると思ったが…。
吃音って周りが思っている以上に本人は辛いのだろう。
何でもそうだと思うが、上手くやらなければ、と思うと余計に上手くいかない。
自己流では治せないらしい。
将来に対する不安は大きいだろう。
吃音に対する世の中の正確な認知が必要だろうと思った。
何にでも言えることかもしれないが、一歩踏み出さなければ何も変わらない。それはわかっている。でも、その一歩を踏み出すにはとてつもなく勇気と努力がいるのだ。
周りの人達に支えられての悠太の大きな一歩に感動した。

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2022年10月01日

Posted by ブクログ

自分の子どもが吃音だったら、と思いながら読んだ。
当事者でないとわからないであろう思いや感覚が言語化されていて、かなり刺さった。
小説の細かい内容はきっと忘れてしまうけれど、
いつか吃音の人と関わったときに、この本を思い出して、読み直すと思う。

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2021年07月04日

Posted by ブクログ

どんな困難も、自分の殻を破り、周りを見回せた時に光が見えてくる。
そして、家族ではない他人に認められることが、生きる喜びになるのだろう。

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2019年11月07日

Posted by ブクログ

吃音を知らない人が吃音について知る物語としては良書。
お姉さんとゆうたの場面はすごく共感できましたー!
吃音の有無を問わず人とすれ違ったことがある人なら刺さるシーンだと思います。






吃音がある人の苦しみをきちんとひとつひとつ掬いだしていると思います。
ただし、こういう苦しみを味わう・感じる人が全てではないということはきちんと分かった上で読んでほしいと思います。


ここからは否定的な感想になるので感動している人、この本がいいと思っている方は要注意。







まず吃音のお子さんをお持ちの方がお子さんにすすめるのはおすすめしません。
特に吃音を前向きに捉えて生活しているお子さんをお持ちの方にはおすすめしたくありません。



著者は当事者が吃音を打ち明ける時に「この本の主人公と同じなんだ~」と言えばわかる本を目指したらしいですが、私ならそういう言い方はしたくないかな。こんなに重く深く悩んでいる人は減らすべきだし、主人公と同じ環境にはいたくありません。
吃音の現実を知り、当事者の闇に触れるのは高校生くらいからでいいと思う。

主人公が悩んでいるのは吃音ではない人からの対応です。
物語の初めに出てくるような状況を周囲が作り上げているのが問題。吃音自体が問題ではないのです。
私は当事者なので感動した、主人公良かったね、先輩や先生優しいね、では終われません。そんな薄っぺらい見方ができるほど遠い世界に住んでいないから。
この感想を書いている今もどこかでゆうたみたいな苦しい思いをしている人がいるはずなんです。
一方でゆうたのような思いをせずに、吃音がありながらも楽しく過ごせている人もいるでしょう。
私は当事者ですが、吃音がある自分を否定したことは少ない方だと思います。「話せない人」、「かわいそうな人」とレッテル貼りをされることはあってそのことに対しては時折苦しんでいます。悩めば気にしなければいいと言われ、気にしないでいたら真似をされる。自分の話し方が嫌いじゃないから肯定されたいのになかなかうまくいかないんです。楽しそうだし悩んでないでしょとかやめてほしい。
私のように物語が作り出す吃音のイメージと違いすぎて症状があることを否定されたり、ないかのように扱われる人もいます。

こんな物語が現実で生み出されないくらいに、そういう時代もあったね、って言えるくらいに、吃音が受け入れられる世界になることを願うし、自分もそういう世界を作る一員になりたいです。

自己責任論が否定されつつあり、障害が医療モデルから社会モデルになりつつある現在。
個人が頑張って受容しようね、周りの人もそれを支えてあげるよ、みたいな考え方は古いかな。
ラヴソングが放送された翌年の本だからしょうがないのかもしれないけど、令和の小中学生には読ませたくないかな。

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2024年07月20日

Posted by ブクログ

小学生が読書感想文で読んで、内容が気になったからそのまま読むことに。
中学生の男子が主人公で吃音。吃音の辛さがよく伝わってきて、こちらも少し苦しくなってくる。

話の進みもシンプルで、小学高学年から中学生くらいの方が読書感想文に読むにはピッタリかと。

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2022年09月26日

Posted by ブクログ

吃音をテーマにした作品です。吃音症の方が、どんなとき、何に困るのかを、子どもにも分かりやすく物語にのせて描かれていて、とても勉強になりました。

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2022年03月11日

Posted by ブクログ

この僕の孤独をわかる人なんかいない。

主人公・柏崎悠太は吃音の症状を抱えている。中学生になって初めての日、自己紹介が上手にできない不安で保健室に逃げ込んだ。上手にしゃべれるようになるかも、と勇気を出して、放送部の扉を叩いた彼が出会ったのは――。

人の優しさを素直に受け取れないこともある。自分の苦しみを他人と比べてしまうこともある。吃音は、確かにこの社会で生きる上でハンデになるだろう。だからといって、がんばれ、とか、治るようにしよう、というのも、何か違う。

主人公の抱える悩みは「吃音症」だが、誰にでもハンデだと感じることや、生きていくうえで困っていることがあるだろう。その悩みの大小や重い軽いを、他人がとやかく言うことはできないが、少なくともこの本を読んで、何か新しい考えを得ることができればいいのでは、と思った。

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2020年01月23日

Posted by ブクログ

吃音のある悠太の物語。障害者でもないが健常者でもない、話し方で差別は受ける、改めて考えさせられる話。児童書であるが、こういう事をちゃんと受け止めて感じるって大切なことだと思う。周りが優しい、出来すぎた話でも、こういう物語は心を打つなぁ。

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2020年01月05日

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