【感想・ネタバレ】院政 増補版 もうひとつの天皇制のレビュー

あらすじ

院政とはすでに譲位した上皇(院)による執政をいう。平安後期に白河・鳥羽・後白河の三上皇が百年余りにわたって専権を振るい、鎌倉初期には後鳥羽上皇が幕府と対峙した。承久の乱で敗れて朝廷の地位は低下したが、院政自体は変質しながらも江戸末期まで存続する。上皇が権力を行使できたのはなぜか。その権力構造はいかなるものだったか。ロングセラーに終章「院政とは何だったのか」を収録し、人名索引を付した決定版。

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Posted by ブクログ

鎌倉殿の大河をリアルタイムで、平清盛の大河をオンデマンドで見ているうちに、院政という政治システムをきちんと勉強したくなった。影から幼帝をあやつるという院政をある種あたりまえの権力構造として学校でも習っていたが、退位した人物が権力を保つという二重構造が日本ならではのものである点が面白い。平安前期以前から、南北朝時代に院政が終わりを告げるまで、時系列で特徴の違いを掴むことができとてもわかりやすかった。

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2022年04月18日

Posted by ブクログ

一口に院政といっても、在り様はいろいろ出し、出だしは院政をやろうとも思っていなかったとか、実は江戸時代にも院政はあったとか、

後醍醐天皇が倒幕の意思を持ったのは、自分の息子に天皇になってほしかったからというのはビックリ。

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2021年10月16日

Posted by ブクログ

平安後期から鎌倉初期にかけての時期を中心に、院政という政治形態の特色とその変遷を表した内容。まとめとしての終章が追加されている。承久の乱までの専制権力の姿と、乱後に制度として整備された姿の対比が興味深い。

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2021年10月08日

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