【感想・ネタバレ】夜の側に立つ(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

その夜、親友が湖で命を落とした。二十二年前に高校で組んだバンドのメンバーが集まった宴での出来事だった。生徒会長の信明、副会長だった昌子、元バスケ部の壮介、吹奏楽部の君香。彼らは当時、スターのように輝いて見えた。歳月を行き来しつつ語られる、恋、別れ、喪失。そして秘密。人生を歩む道程であなたが味わう喜怒哀楽、そのすべてがここにある。作家としての成熟を表す、記念碑的長篇小説。(解説・澤田康彦)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

昼と夜。光と影。
表裏一体だな、と思う一冊だった。

主人公の了治の目線で描かれているが、
それぞれの目線でそれぞれの夜があるのかも。

読み終わってみれば
あれ?けっこう重い話では…?
と、感じるが、
読んでいる途中はふわっと日常に溶け込んだように
読めるのが不思議な感覚。

私は私の中の夜の側に立つ気持ちを
知っているけれど、
私以外の人の夜の側に立つ気持ちを
知らない。

それは一瞬襲いかかるような衝動的なものかもしれない、それとも常に覆われたものなのかもしれない。
そんな気持ちが誰にでも在ることを
知りたくて安心したくて
私は本を読んでいる。と、思い出した。

0
2021年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の方で、「夜の側に立つ」の意味が分かった。
小野寺史宜先生は、ありきたりの日常を持ち前の筆力で読者を惹き付ける天才だと思う。

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2021年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったが読後の後味があまりよくなかった。

主人公に殺意があったのか。。

凄く考えさせられる物語だった。

0
2021年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

野本了治
壮介とボートに乗ったが助かった。
高校三年のときにバンドを組んだ。
母校の西高で教師となった。
生徒の母親と付き合ってい事が発覚し、教師を退職。

小出君香
壮介の妻。
吹奏楽部の花形奏者。サックス。アメリカに二年弱いて、帰国して短大を卒業。地銀に就職。

辰巳壮介
酔ってボートに乗り、事故で溺れて死んだ。
校内屈指の実力派バンドのドラマー。元バスケ部のエース。人命救助した地下鉄の会社に入った。

榊信明
高三で了治と同じクラス。生徒会長。中学のときベースをやっていた。高校卒業後は大学に進学せず、実家のスーパーサカキヤを継いだ。

萩原昌子
生徒会の副会長。信明のカノジョ。昔ピアノを習っていたとかで、バンドに引き入れられた。自分が通っていた大学の職員になった。

蓮人
君香の息子。

成瀬万千
野本家の隣人。離婚して姓が亀井になった。

早英
成瀬家の一人娘。

野本美津
母。スーパーでパートをしている。

野本純蔵
父。高校教師。

蓮見計作
ブルースっぽいロックをやる人。売れてない。

成瀬悦郎
成瀬家の主人。暴力をふるっていた。純蔵が別れさせた。

輝明
信明の弟。

阿部珠子
了治が交際している女性。西高の生徒の親。

阿部敦樹
珠子の息子。ベースをやっている。

高柳亜砂
英語科の教師。

子安
整形外科の先生。

中西
リハビリ科の先生。

藤田むつみ
了治の隣の席。

恭市
了治の兄。大手生保会社に勤めている。

牧さと子
恭市のカノジョ。大手飲料会社に勤めている。

川島
野本家の隣人。

澄生
恭市の息子。

アキタ
秋太。野本家で飼った秋田犬。

真下
体育科の先生。

染谷
数学科の先生。真下と結婚した。

菱沼のばあちゃん
壮介の住むマンションの近くの一軒家に住んでいる。七十代くらいの女性。

ジロ
菱沼のばあちゃんが飼っている柴犬。

岩永春代
英語科の先生。

大森日菜
了治が勤める予備校の生徒。

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2025年04月03日

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