あらすじ
ワイオミング州猟区管理官の職を辞したジョー・ピケットは、ルーロン知事の意向で現場に復帰していたが、新たな任務を与えられる。巨大製薬会社の跡取りスコギンズが失踪し、FBIは、州の辺境に住む富豪テンプルトンが前々から暗殺業を営んでおり、スコギンズを標的にしたのではと疑っていた。さらにスコギンズ失踪の前後、ジョーの友人のネイトらしき男が近くで目撃されていた。ジョーは知事の指令でFBIに協力し、テンプルトンの本拠地へ情報収集に赴くが……。ジョーがネイトと敵対!? 全米ベストセラーの冒険サスペンス・シリーズ!/解説=三橋曉
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Posted by ブクログ
やはり面白いなあ、ジョー・ピケットシリーズ。今回は活劇少なめだが、物語としてはいろんな展開があり読み応えがありました。シェリダンのパートは必要だったのかしら、と思ったが、比較的地味な話なのでちょいと入れました、と言うところか。それとも今後の伏線か? そして・・・。やはりやはりやはり! あいつが帰ってきた! 『冷酷な丘』で退場したあいつが! こちらも今後に期待!
Posted by ブクログ
最早読み逃すことはできない、ジョーピケットシリーズ。本作ではネイトとジョーが久々に邂逅する。やっぱり二人は紺で活躍しないと物足りない!
ここまで続くシリーズなので、マンネリっちゃマンネリやけど、こういうピケットサーガを読みたいからこのシリーズを読んでいるので、こうでなくっちゃなぁ、な気分の方が大きくて満足。
作者もだんだんインフレを楽しんでいる雰囲気になってきてるのか、ジョーはやるなよ、するなよな事を絶対やってしまう、上島竜兵状態やし、ルーシーは「たよーせい♪」の歌を歌うし、ミッシーはあれだし、エイプリルに至ってはMCUエンドロール的な見せ場作るし…。
まだまだ飽きさせない、ピケット一家の大冒険(?)である。続編早いこと読まないと
Posted by ブクログ
そこそこたくさん海外ミステリには手を付けてきたつもりだったけれど、これほどまで長くシリーズ化されたもので、読んでいないだけならまだしも、知らないものがあったなんて。やはり本の世界は奥深い。
なんとシリーズ21作品中、14作品目とのこと。
現役ばりばりのシリーズものでいうと、リンカーン・ライム、ハリー・ボッシュシリーズに肩を並べる古参ではないですか。
舞台はアメリカ中西部の大自然に恵まれたワイオミング州。
猟が生活に根差した土地ならではの、猟区管理官という法的機関に属するジョー・ピケット。
様々な事情(前作までのいきさつもあるが、あまり詳しくは触れられていない)から、州知事の子飼いの隠密捜査員的な立場を取らされ、あくまでも非公式な情報収集として、州北部で蠢く元やり手のウォールストリートマン、ウルフガング・テンプルトンを中心とする組織犯罪の匂う怪しげな動きを調査することに。
が、”ものごとのど真ん中に踏み込んでいかないわけにはいかない”才能を持つと評されるジョー、のっけから該当地域へ踏み込む口実として接触した同僚の猟区管理官と密猟者に対する態度の取り方でもめ、否が応でも目立ってしまう。
同じく大自然を背景にしたハードボイルド事件捜査物、クルーガーのコーク・オコナーシリーズにかなり似たところがあるが、こちらのジョーの方が、悪いものを毅然とした態度で見逃さない頑なさが強く、自分好み。
ただ単品として読むよりも、シリーズ性を重視しているのか、あまりにも確率を超越した重要関係者の偶然の再会があり、それはさすがにやりすぎな流れではと感じるところも。
とはいえ、どういういきさつ、過去の遺恨があったのかなぁと興味はそそられた。
たぶん、シリーズ作品遡り読みしますね、これは。
Posted by ブクログ
ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十三弾。
残りの頁数が少なくなっていくのが怖いのは、
話が嫌な終わり方をするのが怖いのか、
終わらないで次作へ続いてしまうのが怖いのか。
ファーカスが登場したが、今回は酷い目に遭っていなかった。
知事に頼まれて、暗殺を行っている疑いのある牧場へ「調査」へ向かうジョー。
現地の猟区管理官に協力するという名目だったが、
あっという間に台風の目になってしまう。
ネイトが暗殺に手を貸していたのも嬉しくなかったが、
ジョーにいたっては不法侵入しただけで嬉しくなかった。
どれだけ、この二人に肩入れしているんだろう。
シェリダンの大学のでの事件は、
あまりにあっさり終わってしまって、
肩透かしをくらったよう。
野生動物の解体工場で死体を処理していたのと合わせて、
それ必要?
大金持ちの心をとらえて離さない謎の女は、
義母ミッシーだとすぐわかった読者は、
私だけではないはず。