あらすじ
第9回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作家が描く、人気有機化学ミステリー・シリーズ第2弾がついに文庫化です! 計算科学専攻の大学院生・明斗は、落雷により、野良猫と同級生の女子院生スバルらとともに意識を失う。気がつくと明斗の魂はスバルに、スバルの魂は野良猫に入れ替わっていた! 元にもどるため奔走する二人は、猫の餌から、研究室で違法な薬物の合成事件が起きていることに気づく。餌に違法薬物を混入した犯人の目的は? 果たして二人は元の体にもどれるのか!?
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Posted by ブクログ
猫になった辻森さんがかわいいと思ってしまう.
ついつい平和な解決を考えてしまって,実は勘違いなんてのを予測してましたが,がっちり事件があり,解決します.
Posted by ブクログ
大学生の主人公は人と関わることを極端に苦手にしている。
その日も知り合いを避けるため、別ルートを通り、校内で唯一の友(野良猫)と戯れていたところ、別の女性が現れる。
そんなときに雷が発生し、主人公の意識はその場にいた女性の体に移ってしまっていた。そして女性、すばるはなんと野良猫に。
どうにかしてもとに戻る方法を模索していたところ、学内でなにやら覚醒剤に似た物質の合成が行われている事を知る。
犯人は誰か?そして主人公達は元に戻れるのか?という話。
化学というバリバリの理系の話なのにいれかわりやテレパシーといったファンタジー要素が入っているので、読みやすい。
ミステリ要素は低め。
主人公がなぜ人と関わるのを避けるようになったのか、聞いてみると、ある出来事が原因。さらっと書いていて、主人公も何でもないように話しているけど、そんなことされたら、とても傷つくと思う。
鈍感でいる方が難しく、幸せなこともあると述べる主人公が、スバルとして生活するうちにだんだん話すことに抵抗を感じなくなっていくのにホッというか嬉しくなった。