あらすじ
菅田将暉主演映画を原案者自らノベライズ!
漫画家デビューを目指してアシスタント生活を長く続ける山城圭吾は、ある日、「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチを頼まれる。前から気になっていたその家を訪れると、暗闇の中から大音響でオペラが流れていた。家の玄関ドアが開き、手招きに促されるようにして家のなかに入ると、そこには殺害された家族四人の姿があった。
「ぼくの顔、見た? 見ちゃったよね」
第一発見者となった山城は、その現場でひとりの人物を目にしていた。
やがて、彼はその事件をモデルにした漫画でデビューする。家族四人殺害事件も続いていた。
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Posted by ブクログ
映画を先に観ました。その後、脚本が何パターンかあったということ、それを元に小説盤とコミック盤が作られたということを知り、こちらの小説にたどり着きました。
主人公の山城さんと犯人の両角、辺見、刑事さん達の設定は映画と変わりなかったけど、他の人達(山城さんの家族や彼女さん)の設定は微妙に異なってて、その異なりが違和感にはならず「あぁ、こっちはそういう感じなんだ」と楽しめました。
清田刑事が無事なら早めに両角を逮捕できたんじゃないって、映画観終わった後、その早い死を残念に思ってましたが…
そっちの流れに行っちゃったんだ… それじゃ清田刑事も冷静ではいられないよね。。
両角(ダガーの方の)と両角キララの関係は、あえて明確にされてないんでしょうけど、やっぱりそこは気になります。
あと、両角が宅配業者だというくだり、映画では最初の被害者宅のスケッチでそのことを匂わせてたけど、その描写はカットされてた。それが残念。取るに足らないことかもしれないけど。。
それと、夏美さんのお腹に双子がいることをどうやって両角は知ったんだろ…そこも気になる。
コミックの方はどんな展開なんだろ。読みたいけど、コミックだと残酷描写が…多分耐えられないと思うので、断念します。めっちゃ気になるけど…
小説だけじゃなく、他のバージョンも含めて見て欲しい、そんな作品でした。