【感想・ネタバレ】東京ディストピア日記のレビュー

あらすじ

作家・桜庭一樹が記録するコロナ禍の東京・2020年1月~2021年1月。分断が進むこの世界で、私は、あなたは、どこにいて何を思考する、誰なんだろう――?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 去年の3月から1年間の日記をまとめたもの。新型コロナが流行りだし、様々な混乱と自粛の中で生きている普段の生活。いつかこれが歴史的価値のあるものに変わっていくんだろうな。
 こういう日記を今までは追体験をする側として読むことが多かったけど、今回は自分ゴトとして読んでいた。自分がリアルタイムで生きていてそれを体験していたからってのが大きいかも。そして自分も経験していたのに、すごく不安になって先に進めなくなってしまう時もあった。急激な感染拡大なんて今の方がずっとヤバいけど、後半読んでいくうちに怖くなった。そこにはキーワードとなっていた<分断>もあるのかも。
 そんな不安な中でも、なんとかしようとしたり、大丈夫だよって支えてくれたりする人もいて。この本が「大変なこともあったけど、こっちは大丈夫だよって伝えられたらいいな」って思える未来が来るように今出来ることを出来る分生きようと思う。

0
2021年08月22日

「エッセイ・紀行」ランキング