あらすじ
新しい巣をどこにするか。群れにとって生死にかかわる選択を、ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、常に最良の巣を選び出す。
その謎に迫るため、森や草原、海風吹きすさぶ岩だらけの島へと、ミツバチを追って、著者はどこまでも行く。
こうしてミツバチから学んだ集団意思決定は、人間にも応用でき、既に著者が大学の教授会で実践し、その効果を実感している。
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Posted by ブクログ
ミツバチの会議:
なぜ常に最良の意思決定ができるのか
一万匹ものミツバチが新たな女王蜂を擁して新しい巣を作るために旅立つ分蜂。
どうやって最も適切な新しい巣の場所を選ぶのか? どうやって旅立ちの時を決めるのか? 何故まっすぐに新しい巣の場所に飛ぶのか? 多くの疑問一つ一つを丁寧な実験と観察によって明らかにしてくれます。
直接民主主義への応用も含めて、どのように会議に於いて最良の選択を行うのか?に関しての考察もあります。
・意思決定集団は、利害が一致し、互いに敬意を抱く個人で構成すべし
・リーダーが集団の考えに及ぼす影響をできるだけ小さくすべし
・多様な解答を探るべし
・集団の知識を議論を通じてまとめるべし
・定足数反応を使って正確性、一貫性、スピードを確保すべし
示唆に富んだ一冊です。
竹蔵