トーマス・シーリーの作品一覧

「トーマス・シーリー」の「ミツバチの会議」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ミツバチの会議
    3.6
    1巻3,080円 (税込)
    新しい巣をどこにするか。群れにとって生死にかかわる選択を、ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、常に最良の巣を選び出す。 その謎に迫るため、森や草原、海風吹きすさぶ岩だらけの島へと、ミツバチを追って、著者はどこまでも行く。 こうしてミツバチから学んだ集団意思決定は、人間にも応用でき、既に著者が大学の教授会で実践し、その効果を実感している。

ユーザーレビュー

  • ミツバチの会議

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミツバチの会議:
    なぜ常に最良の意思決定ができるのか

    一万匹ものミツバチが新たな女王蜂を擁して新しい巣を作るために旅立つ分蜂。
    どうやって最も適切な新しい巣の場所を選ぶのか? どうやって旅立ちの時を決めるのか? 何故まっすぐに新しい巣の場所に飛ぶのか? 多くの疑問一つ一つを丁寧な実験と観察によって明らかにしてくれます。
    直接民主主義への応用も含めて、どのように会議に於いて最良の選択を行うのか?に関しての考察もあります。
    ・意思決定集団は、利害が一致し、互いに敬意を抱く個人で構成すべし
    ・リーダーが集団の考えに及ぼす影響をできるだけ小さくすべし
    ・多様な解答を探るべし
    ・集団の知識を議論を

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    2025年08月22日
  • ミツバチの会議

    Posted by ブクログ

     以前、新聞の書評で採り上げられていたので興味を抱いて読んでみたものです。
     「ミツバチの会議」というタイトルは、何とも気になるいいネーミングですね。結構人気も出ているようです。
     本書のテーマは、ミツバチが新しい巣を作る際の「集団としての意思決定プロセス」の解明なのですが、著者が発見したその仕組みはなんと「直接民主主義」ともいえるものでした。
     そして、さらに興味深いのが、このミツバチの分蜂群の意思決定メカニズムと霊長類の脳の働きとの類似性の指摘です。そこでは、ミツバチは“ニューロン”に相当する働きを果たしているのです。
     いつもながら「自然の創造の驚異」ですね。

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    2014年04月28日
  • ミツバチの会議

    Posted by ブクログ

    生物学者が蜜蜂の分蜂(6月頃女王蜂を中心に新しい巣作りのために分離する行動)の研究結果をベースに意思決定論へ展開。蜂の社会は脳の構成に類似しているとする。
    8割は蜂の詳細な研究。数万匹のによる一発勝負の分蜂を成功させるために蜜を集める経験を積んだ数百匹の働き蜂が入り口の広さと体積をベースに周辺の穴をいくつも探して仲間の前でダンスをしてその回数でアピールする。そのダンスを受けて別の蜂も調べてダンスに加わり最終的に満場一致で移動を開始する。
    目的を共有した構成員、豊富な選択肢、自由な議論、公平な判断、必要十分な定数での可決がポイントとなる。またリーダーは必ずしも必要ではなく、問題が明瞭である場合は

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    2014年04月07日
  • ミツバチの会議

    Posted by ブクログ

    ミツバチが次の世代の女王蜂に巣を明け渡すために、新しい巣を作るときに最適な場所を見出すときのミツバチの行動を観察し、その詳細を1冊の本にまとめたもの。
    ミツバチは集団でしか生きられないので、次の巣を安全な場所に造らなければならない。しかし、この安全な巣の条件というのは結構複雑で、それを多くのハチたちがほうぼうを探しながら、最終的には1か所に決めて、みんなで巣つくりをする。新しい巣に移るのは1万匹。人間ではとても1か所には決まらない。著者のトーマス シーリーは、巣箱をつくるなどしてハチの行動を詳細に観察し、次の巣が決まるまでのプロセスを解き明かしている。研究はこうあるべきという見本のようなものだ

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    2014年01月18日
  • ミツバチの会議

    Posted by ブクログ

    ミツバチは常に最良の意思決定ができるのに人間は必ずしもそうではない。ミツバチは自分が属する集団が滅びると、自分ひとりでは生きていけないので集団の生存を最優先に行動する。そこには自分の欲のようなものは働かない。集団としての意思決定は、本書が示すように民主的なプロセスによって成される。それに加えて他の集団と争うことはないのだろう(本書では未提示)。翻って、人間は集団ごとに利害は違うし、利害が一致した集団であっても一人の権力者の意志が優先されたり、十分な議論が成されずに強制採決に至ったりする。愚かな人間がいる。

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    2014年01月05日

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