【感想・ネタバレ】おとなの教養3 私たちは、どんな未来を生きるのか?のレビュー

あらすじ

教養とは、「過去を未来に生かす技術」です。

気候変動にパンデミック、データ経済とDX、人種・移民問題、米中新冷戦からポスト資本主義まで――。これからの世界を左右する6つのテーマについて、歴史やサイエンス、経済学の教養にもとづき、「そもそも」から講義形式でわかりやすく解説。累計46万部突破『おとなの教養』シリーズ(NHK出版新書)の最新刊。ニュースで取り上げられる問題の本質が見えてくる!

〈目次〉
序章 私たちは、どんな未来を生きるのか?
第一章 気候変動
第二章 ウイルスと現代社会
第三章 データ経済とDX
第四章 米中新冷戦の正体
第五章 人種・LGBT差別
第六章 ポスト資本主義
おわりに
文献案内

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Posted by ブクログ

ネタバレ

池上彰さんの本らしく、とても読みやすい。スラスラと読めてしまう。
テーマごとに分けられ、特にアイデンティティとこれからの資本主義のあり方について参考になる。
アイデンティティ政治が印象的で自分達のアイデンティティを、認めさせる事が大きな政治の要求になっている。
また、資本主義経済はどんどん格差を、広げている。今までは戦争、社会主義で格差を抑える要因になっていたのが皮肉なことだ。
しかし、現在の格差社会は資本主義経済の限界を露呈している。
富の分配、ベーシックインカムの導入も問われている。私は富を必ず分配すべきでしょう。資本主義ではなくもっと皆が楽しく暮らせる、共生を問うべきでは。

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2021年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気候変動、ウイルス、DX、米中新冷戦、人権・LGBT差別、ポスト資本主義についてが本書のテーマ。とても読みやすく、基礎知識や背景事情の概要を学ぶにはとても良い本。各テーマについて課題認識は示されているが答えはない。以下、印象に残った点。
・民主主義国家における感染対策では、人権とのバランスをとることが難しい。ある程度人権に踏み込んだ対策を行うためには政治に説明責任が求められるし、信頼される政治であることが不可欠(だが、日本はできていない)
・米中新冷戦はかつての冷戦のようにイデオロギーの対立ではなく、経済や安全保障、資源確保における対立。
・アメリカの黒人差別や移民の歴史について。独立宣言には黒人奴隷は想定されていなかった。また、南北戦争後も黒人は実質的に選挙に参加できなかったりと、差別行為が継続した。
・アメリカでは白人の低所得者が移民に職を奪われて不満が溜まり、トランプ支持につながった。

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2022年01月29日

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