【感想・ネタバレ】かんじき飛脚(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

江戸老中松平定信から、内室同伴という前例のない宴に招かれた加賀藩主前田治脩。それは治脩の内室が病床にあることを知った定信が、藩を意のままにしようと企てた陰謀だった。窮地に陥ったお国の命運を救うため、選ばれたのは16人の飛脚。彼らの任務は、病の特効薬「密丸」を運ぶこと。行く手には、大雪、荒海、刺客が立ち塞がる――戦う男たちの心意気に圧倒される、骨太の傑作時代長編!(解説・児玉清)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

山本一力の小説久々に読んだが、やっぱ上手いなぁと思う。古き良き昭和演歌的な人情風景を描かせたら天下一品。少々昭和が鼻につく(笑)部分があるにはあるが、それを臭みととるか味わいととるかで、評価分かれるかもなぁ。
俺は、体調エエ時なら好みです。

小説としても十分オモロいが、長距離ランナーのウンチクが詰まっているのも良い。江戸時代的カーボローディング、タンパク源をたやさないこと、極力身体を冷やさないこと、熟睡が疲労回復には欠かせないこと、少量飲酒の効果…、今走ってる人(俺なんかもそうだけど)にもなるほどと思わせることが結構出てくる。

猪汁やブリアラの粕汁なんかも美味そうだが、明日からでもできそうな玉子を落とした根深汁で炊き立てご飯っての、エエなぁ~

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2016年08月14日

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