あらすじ
「そのプロダクトは誰のためのものですか?」ーーこう質問したとき,モノづくりに関わるメンバーは皆同じユーザーを思い浮かべることができるでしょうか。
プロダクトやサービス開発などモノづくりをする組織では,ビジネス・テクノロジー・クリエイティブなどのさまざまなエキスパートが一同に集まります。多様なスキルを持ったメンバーが共創することで,1人の能力の限界を超える成果が得られるからです。しかし,組織の「誰のため」の視点がバラバラになった状態では,良いモノづくりはできません。
なぜなら,プロダクトやサービスの良し悪しを決める観点は人それぞれ違うため,全員が満足するモノをつくることは不可能だからです。せっかくエキスパートが集っても,視点がそろわないままでは,生み出されるのは誰の心にも響かないモノです。
この問題を回避するには「ユーザー中心な価値観」を組織に根付かせる必要があります。本書は,モノづくりに関わるメンバーの視点をユーザ中心な価値観にそろえていくための方法を解説します。ユーザ価値の解説からはじめ,ユーザ中心なモノづくりについて考えた上で,組織をどうやって動かすかを解説していきます。
本書に書かれている内容はけして難しいものではありません。明日からすぐにはじめることができます。本書が「ユーザーの心を動かすモノづくり」をしたいと願うあなたの,はじめの一歩になれたらうれしいです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
よいプロダクトを作るためにメンバーみんなの視点を揃えようと言う話。
「ユーザー中心な価値観」を組織に根付かせて、モノづくりに関わるメンバーの視点をユーザー中心な価値観にそろえていくための方法を解説してくれている。
軽いワークがあったり、優しい口調で書かれていてとても読みやすかった。チームで仕事をする人におすすめの一冊。
Posted by ブクログ
実際に業務を経験するとわかるボトルネックと解消方法がある。
理想を掲げつつ、どう小さくアクションを起こしていくか。
モチベーションの起爆剤として良い書籍だと感じた。
Posted by ブクログ
ユーザーを中心に置いたものづくりの話にとどまらず、組織の話、個人レベルでの行動の起こし方にまで、広範囲にわたる内容でありながら、押さえどころがまとまっていて、とても読みやすかったです。
Posted by ブクログ
少し教科書チックで堅苦しい説明も多いが、反対に小さくはじめてみようとコラムもあって理解に対する補足も多く学びはあった。
ユーザー視点を育てる意味合いで読んだがどちらかというと組織作りに重きを置いた本だった。
役割別チームから目的別チームへという項目は自身に刺さった。個人が役割に捉われず自律に行動する、そんな熱量を持ち合わせられるように目標、目的をはっきりとさせ、前進し続けるチームを作りたいと感じた。
Posted by ブクログ
とても読みやすい一冊でした。その読みやすさは、著者の方の優しさが伝わってくるやわらかな文体、先回りして疑問を受け止める構成、などなど、本書全体に共通する細やかな気遣いがあるからだと思いました。組織を作るということはとても難しく、とにかくトライと振り返りの連続で少しずつ進むもので、最初の熱量を維持し続けることが何よりも大変。そんな人の心の灯を消さないよう、一歩一歩一緒に歩んでくれる一冊になっていると思います。「とにかく小さく始めよう」これに尽きると思っていて、そこについても言及があり良いと思いました。参考書もたくさん載せられており、この本を起点に自分が伸ばしたい方向を深められるのも素敵だと思います。