【感想・ネタバレ】グリーン・レクイエム 新装版のレビュー

あらすじ

幼いころに迷い込んだ山奥の洋館。そこで出会った、すいこまれるように深い緑の髪の少女に、信彦は心を奪われる。やがて時を経て再び少女――明日香に会ったとき、彼女に課せられた運命が二人をのみ込もうとする。明日香の髪に秘められた力、彼女の正体、そして帰るべき場所とは。表題作ほか、2編を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ネットで、彼女の自宅本棚やぬいぐるみの保管に関する記事を読み、チャーミングな人だなあ…と思い今更ながら、初期の有名作を選んで初めて新井作品を読んでみた。
3つの作品が入っていたが、どれも素晴らしいし面白い。18から20歳くらいの間に書いたものというのがよくわかる、いちいち大きな「全世界」を引き合いに出す世界観、一人称。
本人の後書き以外に編集の後書きがあったが、それによれば、新井素子のお友達もみな新井素子のような人なのだそうだ。素晴らしい。

年代、だいたい同じくらい、少し私より上。
これは今の若い子が読んだらどう思うのか。
とはいえ、
『なんだか死んだらとてつもなく淋しくなりそうで』死ぬのはいやだこわい、いう文など、今のこの年で読んでもうなずける感覚。うなずく私が青すぎなのかもだが。

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2023年05月25日

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