あらすじ
日本を代表するロックバンドTHE ALFEEの高見澤俊彦による初小説は、
恋愛と音楽に溢れる70年代青春小説!
東京の平凡な大学生・雅彦は同級生と組んだバンドでデビューを目指す一方、学生運動に染まる響子やグラマーな加奈子、憧れの美佐子先輩との恋愛模様に翻弄される。
順風満帆に見えた大学生活だが、思いがけない悲劇でデビューか友情かの決断を迫られることに。さらにある歴史的事件によって恋愛にも陰りが……。
何者かになりたくて足掻く青年たちを、原宿のレオンや赤坂のビブロスといった70年代東京カルチャーをふんだんに盛り込んで描き出す。
音楽業界を知り尽くした著者ならではの視点が光るスピンオフ短編も収録。
さらに、文庫用に書下ろしエッセイも収録。
※この電子書籍は2018年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
お友達がアルフィーファンになったことから、御三方の音楽以外の才能に触れる機会を得、今回こちらの本に出会いました。
文中には「epitaph」
「グッバイイエローブリックロード」
等々知った曲が出てくるのが良いですね。
私は高見澤さんより少し下の世代で当時の社会情勢は新聞やテレビを通して知る程度でしたが、学生運動のことや当時の風潮を興味深く読みました。その中でのバンド結成、デビューに至る過程、
あとがきによると描かれているバンドはアルフィーのことでは無いそうですが興味深かったです。
女性達が色々アドバイス下さるモテモテ?の主人公、交際相手からの最後の手紙が印象的でした。
愛情表現、考えさせられるなぁ。もっと女心読みなさいよ、と突っ込んでいました(笑)
心情の描写が切なく伝わってきました。高見澤さん天才だと思います♪
次に読む高見澤さんの本も注文しました。
Posted by ブクログ
小説はあまり読んだことのない素人だが、19歳の今読めて良かった小説だと感じた。
大人に守られる生徒であった高校時代から、何もかもが自己責任で自らの手で先へ進むしかない学生となる大学。その狭間を彷徨いている私は、この小説の世界に入ることで向こうへの1歩を踏み出せそうな気がした。
ALFEEに嵌った勢いで読んでみた本書だが、青年期特有の苦悩、葛藤がここまで自分の心に迫ってきた体験は貴重だったと感じる。Takamiyの文才には脱帽。
心做しか、「ROCKDOM〜風に吹かれて〜」や「シュプレヒコールに耳を塞いで」など、ALFEEの楽曲を彷彿とさせる文章、描写があった気がした。
学術書=勉強、小説=娯楽の偏見から、ほとんど小説を読まなかった自分の転機と言っても過言ではないであろう。本書との出会いに感謝。
Posted by ブクログ
ALFEEのようでALFEEじゃない。けど、時代背景や登場する場所は実在するので1990年代生まれの私も1970年代を生きたような気持ちになった。特にイエスの曲を聞く場面。
Posted by ブクログ
高校の時、部屋にTHE ALFEEのポスター貼ってた。
1980年代生まれだけど…
そして、今もTHE ALFEEの曲ばかり聴いていて、子供達も歌えるほど
だから、1970年代がどんなか知りたかった