【感想・ネタバレ】勉強する気はなぜ起こらないのかのレビュー

あらすじ

怠けたい、相手と比べてしまう、無気力だ……。そうした気持ちを少し変えるためには、心理学の考え方が役に立つ。「やる気」のメカニズムから自分をみつめなおそう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めて気づいたが、おそらく中高生向けに書かれた本である。1時間程度ですらすら読めたので、気軽に読むにはぴったり。

中高生向けといえど、やる気に関して学びとなったことは多くあった。特に下記の3点。

①勉強する理由として、「より良い教師になるため」「自身の能力を高めるため」といったものも外発的動機づけにあたる。ただこれらは自己実現のためのやる気/目標によるやる気に分類され、外発的動機づけの中でも自立性が高く継続しやすく望ましいやる気といえる。

②優秀グループ内の最底辺か底辺組の中の最優秀。意図せず所属する場合、後者の方が有能感が生まれやすい。ただ意図してあえて前者のようなグループに所属するならば、能力の高まりにもつながる。なお、所属する集団が好きであれば、有能感の低下には繋がりにくい。

③ポジティブが一律して良いわけではない。防衛的悲観主義者はネガティブに考える方が成功しやすい。(その時の気分に合わせた音楽聴いた方が効果あるのと似てる)

時間対効果で言うと、多くの学びがあり自身にとって有益な本であった。

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2024年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やる気とは、ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、結果として一定の方向に導く心理的過程。
人生で成功するためにもっとも必要なものはどれだけ誘惑に勝てるかという「我慢強さ」
肯定的な有能感を形成するため、関係性の欲求を満たすため、自律性の欲求を満たすために、周囲のサポートが必須。
物事を限定的に見られず、永続性や普遍性が強い人間は学習性無気力状態になりやすいが、意図的に限定的な思考をするだけでも改善はできる。

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自宅でのテレワークでさまざまな誘惑に負けて仕事へのモチベーションがあがらないときの対処を学べるかも、と期待した一冊。いや、やる気がコントロールできればこんなに素晴らしいことはないのですが…。

以下、自身の整理も兼ねて。

・いわゆる内発的動機と外発的動機の2つ
・内発~が望ましいが外発~も一概に悪いとはいえない
・外発~にもいくつか種類があり好ましいものもある

・誘惑に負けず「やる気」を高める方法解説
 ⇒ここはちょっと月並みな内容だったかな…

・目標レベルはほどほどがよい(挑戦的&実現可能レベル)
・遂行目標と熟達目標

・鶏口となるも牛後となるなかれ⇒から来る有能感
 ⇔井の中の蛙効果
  ⇒幅広い対象と比較
  ⇒そもそも比周囲と比較しない、過去の自分と比較
・心の三大栄養素:①有能感の欲求②関係性の欲求③自律性の欲求

・ネガティブ思考も悪くない=防衛的悲観主義者

・物事は考え方次第←これが一番難しいのです…

「やる気」をコントロールする部分の解決策についてはあまり目新しいものはなく、平板な印象でしたが、「やる気」や心の解明については新しい知見を得ることができた一冊でした。

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2022年05月12日

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