【感想・ネタバレ】なぞとき 深海1万メートル 暗黒の「超深海」で起こっていることのレビュー

あらすじ

人を寄せつけぬ「暗黒の世界」へ――いま、科学と冒険が交わる!
深海――光の届かない200メートル以深の海――は、古くから人類の知的好奇心を刺激してきた。海底にはどんな地形があるのか? そこではどんな生物がどんなふうに生きているのか? 海の深層で水はどのようにめぐっているのか? 人間の活動による海洋汚染はどこまでひろがっているのか? たくさんの謎がある。
海の調査技術や潜水船の進歩により、深さ6,000メートルを超える「超深海」の様子がおぼろげながら見えてきた。そこは意外にも多様で賑やかな世界だった! 超深海に挑む科学者・探検家のエピソードを交えながら、最新知見を解説する。あなたもきっと潜りたくなる!

【おもな内容】
第1章 海はどこまで深いのか?――深海・超深海への招待
第2章 世界最深点はどこか?――海底探査の歴史
第3章 この目で見たい!――究極の深みへ挑んだ英雄たち
第4章 ヒーロー現る――5大洋の最深点すべてをきわめた男
第5章 海を上下にかき混ぜる――深層大循環のしくみ
第6章 海底温泉とは何か?――熱水活動のしくみと生命の起源
第7章 海溝底では何が起こっているのか?――超深海科学の最前線
第8章 深海に生きる――奇妙な生物たちのスゴ技
第9章 深海で出会う――パートナーとわが家
第10章 深海を守れるか?――汚染・資源・絶滅危惧種

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Posted by ブクログ

深海の世界を紹介した本。図表と写真を使い、大変分かりやすい文章で好感を持てた。 ポピュラーサイエンスの本は、こうあるべきだろう。 深海の世界は、テレビのドキュメンタリーで時々見ることがあるが、断片的な情報だけで具体的に知ることはなかった。 この本では、深海の世界を様々な角度から紹介していて、大変勉強になった。 高校生の地学の参考書、読み物としても良さそう。 中でも海底探査の歴史は、面白かった。 今までに地球の最深部チャレンジャー海淵に到達した人はわずか13名しかいないそうだ。 中でもヴェクターヴェスコーヴォは、5大洋の最深部に潜った人として有名。でもあまり知られていない。それほど深海に興味を持つ人が少ないということだろう。 自分もこの本をきっかけに深海に注目していきたいと思う。

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2021年09月30日

Posted by ブクログ

超深海の探索がこれほど熱く進行中だとは知らなかった。超深海でも海流があり、基本、淀んだままの場所は無いらしい。ごく僅かな重さの違い、月の影響(つまりは共に重力)が大きな鍵になっていること。超深海も海底はむしろ栄養や植生が豊かな事など、色々と面白かった!
細かく顛末など教えてくれるのは有難いが、興味深いけれど、どうしても眠くなってしまう… 失礼ながら、その辺は飛ばし読みさせて頂いた。

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2021年09月02日

Posted by ブクログ

海の底に対するロマンを感じる作品。潜水艦の歴史も初めて知って非常面白く読めた。1万メートルを超えるマリアナ海溝にまでプラスチックゴミやそこに生きる生物がPOPSに汚染されている現実を目の当たりにする。海流の原理も分かりやすく全ての海が循環している事がある意味海洋ゴミ、プラスチックを広めてしまっているのか。海底鉱山の存在にもマネーの侵略による環境破壊の心配が。生物多様性なんてお構い無しなのだろうか。

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2021年05月01日

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