【感想・ネタバレ】金木犀と彼女の時間のレビュー

あらすじ

高校最後の文化祭当日、菜月は屋上でクラスメイトの拓未に告白された直後、人生3度目のタイムリープに巻き込まれた。この状態になった菜月は同じ1時間を5回繰り返し、最後の出来事が確定事項となるのだ。その1回目、菜月が告白されるより前に拓未は転落死してしまう。同じことが操り返されるはずだったのに、いったい何が起きたのか? 菜月は残り4回のタイムリープのなかで、拓未が死なない方法を探して奔走するが……。他人に心を開けない女子高生がクラスメイトを救うために校舎を駆けめぐる、鮮やかな学園タイムリープ・ミステリ登場。/【目次】プロローグ/第一章 繰り返しの時間/第二章 文化祭の幕開け/第三章 起こるはずのない事件/第四章 深まる謎/第五章 彼女の時間/解説=村上貴史

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
一度目には起こらなかったはずの死を繰り返すリープ の中で食い止めようとする、という設定は』七回死んだ男』と似ている部分もあるが、本作は青春色がとても強かった。
高校生活が瑞々しく描かれていて、自分の中学、高校時代と重ね合わせて懐かしみながら読んでいた。
特に文化祭が始まってからは、文章から高校の行事ならではの熱気、活気が伝わってきて一気に物語に引き込まれていった。


けど、一個違和感。
外部受験するのを黙っていたことに対して千佳と愛美が怒ったのはわかる。無視もまぁ、、わかる。
けど、陰で他の人にも菜月の悪口をあんな風に言うのは違くないか?本当に親友と思ってるならしなくない?
と思ったから、最後に親友ムーブされてもあんまり納得いかなかったかも、、、

0
2024年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイムリープ青春ミステリー
小さい頃に初めてのタイムリープをし、両親に信じて貰えなかった事から他人との接し方に悩む主人公
中学生の時にも経験し、高校の文化祭で三度目のタイムリープ。
過去の経験から、1時間×5回繰り返すはずだったが、、、
1回目に、まさかの出来事。死ぬはずのなかった同級生がなぜか屋上からの転落死。
なんとか彼を救おうと頑張るのだけれども、、

最初死ななかったんだから、1番初めと同じ行動とればいいのでは?と思った自分の安易な矛盾点も見事に解消してくれた。
えぇー、どうなるの??と続きが気になってしまって、一気読み。
恋と友情もプラスされ青春だなぁ。

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2022年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とりあえず主人公がつらい。救いもあまりない。ただただ未来を変えたければ頑張りたまえとあがかされていて、しかも助けても何の見返りもないどころかえらい目にあう。
読んでいて続きは気になるものの辛いです。いつか幸せになってくれるんじゃないかという一縷の望みをこめて読んでました。
最後のあたりはちょっとだけよかったとは思いましたが、そこまでの過程がひどすぎます。ちゃんと報われてほしい、死んだらノーベル平和賞みたいなものちゃんとあげて下さい神様

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

――

 金木犀好きなんですよ。昔から。


 タイムリープミステリ、ということで。青春小説×タイムリープの相性の良さといったらないんだけれど、今作はそのタイムリープがサスペンス要素と同時に主人公のトラウマとしても設定されていて、そのあたりも読みどころ。
 その分ミステリとしての解き甲斐、みたいのは薄いのと、ちょっと全体的に堅苦しいというか、物語的な行き先にまっしぐらという感じがして少し息苦しかったのが残念。かといってこの設定でもう少しゆるく、っていうのも難しいか…ふーむ。
 もっとこーざっくり、肩の力の抜けたのも読んでみたいなぁと思います。


 ところでやはりタイムリープと青春小説の相性の良さっていうのは、あのときこうしていれば、っていう想いを青春時代には誰しも持っているからなのかしら。そもそもこの誰しも、っていうのが怪しいけれども。そして青春時代に限ったことじゃないとも思うけれども。
 けれども。
 ただ、そういう想いを持ったことのあるひととないひとだったら、あるひととのほうが仲良くなれるんだろうな、って気はしている。
 仲良くなってもらえるかは別として。

 ☆2.5。ちょい厳しい。

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2021年05月11日

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