【感想・ネタバレ】警視庁科学捜査官 難事件に科学で挑んだ男の極秘ファイルのレビュー

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長年の謎が解けた

科学捜査官が難事件と警察組織に挑んだ姿が面白く、他の事を忘れて土日で一気に読んでしまった。文章は木訥だが、巨大な警察組織内でやって来られた科学捜査改革が凄すぎて、そんな事が全く気にならない位ほど面白い。惜しむらくは、最後駆け足になった数多くの難事件について詳細に書かれた続編を期待したい。

#タメになる #アツい #カッコいい

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2021年12月20日

Posted by ブクログ

日本の科学捜査能力の向上に間違いなく貢献した方。過去の多くの事件と職歴を振り返る。官僚組織との戦いに費やされる部分が実に多いところか何とも。

多くの難事件に科学の視点から解決する科学捜査官の警察人生を振り返る一冊。それは正に昭和から平成の事件史と言える。地下鉄サリン事件、和歌山毒物カレー事件、44人死亡の歌舞伎町火災事件など。

警察組織での科学捜査組織の構築に奮闘しているところが印象的であった。出る杭が打たれるのが日本人の特性、筆者も当然のように国、都と組織の論理に相当にやられている。筆者は成功者であろうが、筆者と同様に組織に押し潰された人、他にも日の目に出ることなく職務に尽くした地上の星が多くいたことが感じられる。

多少なりとも筆者の属した組織を知る自分には筆者の苦労、特に新しいことをやろうとしたりトップダウンの特命事項にあたる際の周囲の抵抗が想像できる。

防犯カメラを活用した操作など警察の操作能力は大きく向上している。筆者一人の力ではないだろうが、警察組織のたゆまない努力の姿勢に感服した。

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2021年10月18日

購入済み

これは面白い本です

科学知識を活かして数々の難事件に取組み、解決していった1人の警察官の生き様を書き記した自伝の書である。オーム真理教の捜査から始まり、様々な事件に取り組むとともに、警察という古い体質の組織の壁にも負けず、科学的な捜査支援組織の導入に取り組んで行く姿は感動的でもある。ちょっと値段は高いが、読んで決して損することはないと思う。

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2021年03月28日

Posted by ブクログ

仕事に対する情熱がすごい。
心折れそうなとき思い出したい。
心折れてからだと熱量にやられて読めないかも。

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2022年02月06日

Posted by ブクログ

相当マニアックな内容で読みづらさもあるが、過去の大事件を科学にアプローチしていき、解決に導いていくプロセスは勉強になる。所々に警察組織への作者の不満が散りばめられているところはご愛嬌。

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2021年11月22日

Posted by ブクログ

科捜研の女ならぬ男 ノンフィクション

サリン事件がターニングポイント
銃火器以外の兵器、犯罪が登場。

関東化学
試験キット納入

常に勉強することと常に考えること

息子が父の志を継いで検察官の道を歩み始めたのが胸熱

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2021年11月13日

Posted by ブクログ

「地下鉄サリン事件」「和歌山カレー」「歌舞伎町ビル火災」など、数々の事件に科学で挑んだ男の話。
著者の、執念により蓄積されていった圧倒的な知識量に驚愕する。
しかし終盤にかけては、著者の葛藤がメインになっていく。 
出世競争とは無縁そうに思える著者だが、自分のやりたいことをやるため、部下たちがやりやすいようになるためには偉くならなければいけないとも思う。
しかし数々の難事件が著者に助けを求めてくる。その都度私心を振り払い捜査に協力するのだが、結果としてそうした行動が出世競争のレールから外れる結果を生む。

この本は、2つの物語を読んだ気になる。
タイトルにもある通り「難事件に科学で挑んだ男」
そしてもう一つは、「組織に翻弄されながらも自らを貫いた男」だ。

男の生き様を見せつけられた。

“どう抗ってもうまくいかない大波も来る。四面楚歌で理不尽で、もがくほど深みにはまっていく。実は、このときこそが、チャンスなのだ。自分自身を振り返るとき、人生で本当に大切なのは、こうした時期だったと痛感する。”

この本のクライマックスは、「あとがき」にある!

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2021年06月29日

Posted by ブクログ

一気に読みました。
オウム事件の話は、圧巻。

どの分野もそうなのかもしれませんが、誰も通っていない道をつくる人の志と情熱には頭が下がります。
事件簿の読み物としても、知らない事実もあり興味深いですが、社会人として、仕事へのモチベーションなどにもつながりそうで、参考になる話は多くありました。

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2021年05月09日

Posted by ブクログ

科捜研や科警研は、昔からしっかしした組織ではなかったようで、それを今のような形に導いた本人が著した本。
携わった事件がいろいろで、なかでも、
地下鉄サリン事件、東電OL殺人事件、和歌山カレー事件、世田谷一家4人殺害事件、新宿歌舞伎町ビル火災、等はまだ記憶に残る事件なので、興味深かった。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

著者は困っている人を見ると見捨てずに(助けずに)はおれない、良い人なのだろう。だから、頼まれれば、貧乏くじを引くことになることを承知のうえで、引き受けてしまう。それは、警察官としてはとても大切なことだと思う。しかし、警察官僚として、警察組織の中で生きていくにはかえって余計なことと受け取られるようだ。良い人だから、良いことをしたのだから、それが自分のキャリア(出世)に良く働くと期待するところも無くは無い。しかし、前述のように警察社会というところはそれほど単純でもないようだ。そういった警察官、警察官僚としての組織内での生きづらさがいたるところに記される。

「警視庁科学捜査最前線」の内幕的内容。

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2022年03月05日

Posted by ブクログ

科学捜査がなければ犯人逮捕は有り得なかっただろうという事件は山ほど。同じ警察官と言えども地域のスピード違反取り締まり、交番で道案内をしている方とは違うなあと思った。中島みゆきのファイトに共感。

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2021年05月08日

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