【感想・ネタバレ】吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日のレビュー

あらすじ

「もう泣くまい。悲しむまい。復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう。それは今の慰めの唯一であると共に、又彼等への復讐の宣言である――」。親の借金のために吉原へ売られた少女・光子が綴った、花魁・春駒として日々、そして脱出までの真実の記録。大正15年に柳原白蓮の序文で刊行され、娼妓の世界に、また当時の社会に波紋を呼んだ告発の書。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

親の借金のため吉原に売られた19歳の女性の日記。騙されて売られる時から脱出する時までの日常が描かれている。
時代は大正。江戸時代のイメージのある花魁という言葉だが、この時代までこのような形式で存在してたことに驚いた。
女があまりにも軽んじられていて哀しくなる。
著者がこの境遇の中自分を保ち続けていたからこそ存在する作品だ。
晩年の消息は不明ということだけど、静かな余生を送られていたらいいなと思う。

0
2011年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伏字が多いことから、途中で実話と気が付いて驚いた。

母からではなく妹から手紙が届くのは、親は遊廓がどんな場所か知っていたからだろうと思うと胸が痛い。

また、どんなに働こうが借金が増えるばかりで年季が明けないシステムは恐ろしいと思った。

作者を調べると無事に逃げ切ったあと、結婚していたので、ある程度幸せに過ごせたんだろうと思うと少し救いがある。

0
2024年12月05日

「ノンフィクション」ランキング