【感想・ネタバレ】実行力100%―――チェーンストアの業績を上げる業務指示のすごい手法のレビュー

あらすじ

スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、家電量販店、レストラン、ファーストフード……。全国で展開される様々なジャンルのチェーンストアは、日本人の生活に欠かせないものである。
チェーンストアの強みのひとつは、どの店舗であっても変わらない商品やサービスが提供される点だが、これは本社(本部)と店舗間でのモノと情報の共有によるものである。
同様に、売上管理の他、様々な施策や方針、企業理念など業務に関する指示は日々本部から各店舗に伝えられている。しかし、この指示が100%実行されることはほぼ皆無である。なぜか。「本部は指示を出すところで終わり」「店舗は受け取ったところで終わり」、つまり本当の意味での情報共有ができていないのである。
チェーンストア企業と長年の取引を重ねてきた著者によると、本部から出される業務指示が、店舗で実行されている割合は40%程度しかないと言い、この店舗での「実行力」を上げること、それこそがチェーンストアの業績を確実に上げることに直結するという。
本書は、チェーンストア独特の事業構造やそこに起因する問題点を挙げ、それに対する具体的な解決策を提示。本部側が何をすべきか。店舗のマネジャーはどのように指示を実行に移していくべきなのかをわかりやすく解説している。新型コロナウイルスの影響で経済活動が停滞、より企業全体での意思統一はより重要視される今、チェーンストアに関わるすべての人に読んでもらいたい一冊。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

実行力の重要性と向上させるポイントが、分かりやすく説明されている。
今後、「店番長」を導入するに際し(特に本部社員に)伝えていきたい。
(少なくとも、プロジェクトメンバーには一読を進めたい)
※本文には、一言も「店番長」の単語や匂わせるシステムの話は一切出てきませんでした。(意外にも?)

気になったフレーズ(抜粋)
・業務指示は40%しか実行されていない
  ⇒真の原因(3つ)
   ①実行しなくても同じという空気
   ②物理的に実行できない量の業務指示
   ③曖昧な業務指示
・業績は、戦略×(かける)実行力
・実行力は全店舗100%でないといけない
・日本の店舗スタッフは世界一優秀(では、何故40%しか実行されない?)
・店舗の実行力は、本部の実行力以上には上がらない
・店舗スタッフより大事な本部社員教育(運用ルールを根付かせるには)

0
2021年06月24日

「ビジネス・経済」ランキング