【感想・ネタバレ】戻ってきた娘のレビュー

あらすじ

少女の成長を描くイタリアのベストセラー。

13歳の時にそれまで育った裕福な家庭から、実の親と兄妹が暮らす田舎の貧しい家庭に突然戻されてしまった「わたし」。大人の都合に翻弄され、あまりに違う環境に戸惑い、寄る辺の無さに悩みながらも、実の妹という理解者と共に成長し、やがて大人を乗り越えていこうとする少女の姿を描く感動作。イタリアで二大文学賞のひとつカンピエッロ賞を受賞、28か国に翻訳され、映画化も進行しているベストセラー。

(2021年3月発行作品)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

13年間も実の娘として育てた後、物を返品するかのように、娘を極貧の実家族へ戻すなんて、、、13年間の愛情や愛着はどこへ消えるのか。主人公が新しい環境で、実の親兄弟から厄介者のように扱われる様は読んでいて心が痛む。実母も「戻ってきた娘」をどう扱って良いかわからない。無邪気で、まっすぐで、時には頼りになる妹アドリアーナの優しさ賢さには胸を打たれる。彼女の存在に、主人公「わたし」だけじゃなく私自身も救われた気がする。姉妹のその後を描いた続編もあるようなので、翻訳本が出れば読んでみたい。

0
2025年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく好きな本だった。遠い国なのに情景が浮かぶ心境で,そういう本が好きなのだと思う。ニュー・シネマ・パラダイスを見た田中裕子の感想というか。続きも読みたくなる。
他の人も書いてたけど,方言の翻訳って難しいなと思った。

0
2021年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いいことも悪いことも含めて回想される子ども時代という点で、『ニュー・シネマ・パラダイス』のような味わいがちょっとあるのだが。大人になってから過去を回想しているようなのに、大人になった姿はほとんど描かれないので、なんとなく消化不良。と思ったら続編があるのだね。なるほど。

方言の扱いが気になった。強い方言を表そうという苦心は充分理解出来るのだけれど、でもこの○○弁?これでいいの?と、そこはいただけなかった。

0
2021年04月23日

「小説」ランキング