【感想・ネタバレ】トリーズの9画面法 問題解決・アイデア発想&伝達のための [科学的]思考支援ツールのレビュー

あらすじ

たった4本の線を書くだけ!
あらゆるアイデアの整理~発想~伝達までが1つで完結

Amazon1位(発明・特許カテゴリ)ベストセラー著者の最新作!
旧ソ連の技術力を支えた「最強のフレームワーク」

*通常業務から新規事業まで
*仕事にも日常生活にも
*個人でもチームでも

トリーズ(TRIZ)とは、
ロシアの特許審査官が特許をベースに作成し、
200万件以上の特許で、定量的に検証・ブラッシュアップされた、
分野を超えて利用できる、他に類を見ない、非常に優れた発明と問題解決の理論です。

そんなトリーズのなかで、
とくに課題設定におけるベースとして重視されているフレームワークが、
本書で紹介する「トリーズの9画面法」です。

横軸を時間軸、縦軸を空間軸に取り、それぞれを3つずつ、計9個のマスに区切ったもので、
アイデアの整理や伝達だけでなく、発想についても同じフレームワークで行うことができます。

ポイントは「3つに区切る」ことにあります。
2つの内容の比較ではなく、3つめの空間をつくることで、
アイデアのスキマがうまれ、仮説や発想の道筋が見えやすくなるのです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【読書メモ】『トリーズの9画面法』(高木芳徳 著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

ざっくり要約/コメント

描いて考えるのが大好きな私カエルンからすると、この本は「考える枠を先に描いてしまおう!」という楽しい提案に満ちあふれていた。9画面法=“井の字”フレームをノートにサッと描く、その一点で「迷い」が「整理」になる。仕事・日常・企画・自己紹介まで何でも使える“万能のキャンバス”発見、という読後感。

注目ポイント

1. 9画面フレームは「描きながら思考」を加速させる
横3画面(時間軸)×縦3画面(空間orシステム軸)=合計9マス。
まず9マスを描いて課題やアイデアをポンポン入れるだけで、曖昧なもやもやも自然に分類・整理される。
論理っぽく見えて、その正体は「描いてみて気づきを増やす」感覚ツール!

2. 「組み合わせる」ことでアイデアが生まれる
ゼロからの発明不要。「TRIZ発明原理40」みたいに、既存パターンを組み合わせて工夫するのがイノベーションへの最短ルート。
分けて・並べて・比較して・また組み直す。描いているうちに枠の外にもはみ出し自由。

3. 多彩な使い方=枠組みカスタム自由!
企画書も自己紹介も、まず9マスを描けば応用自在。
「過去-現在-未来」だけじゃなく「事前-事中-事後」「現状-課題-理想」など、目的や場面に合わせて横軸/縦軸を好きにアレンジできる。
3×3枠自体が“発想の解放区”になっている。

4. 図解やイラスト思考好きとめちゃ親和性
理屈より手を動かす派には大推薦。描き込むほど発想が“動き出す”実感。
「モヤモヤ→枠で区切る→答えが動き出す」、この流れがクセになる。
誰かに伝える工夫にもなって、メンバーで画面を埋めるワークも超おすすめ。

5. 科学的「型」としての安心感
質より量より…「型」から始められる。発明法のデータサイエンス的バックボーンで再現性バッチリ。

目次で気になったところ

9画面法への招待/なぜ“枠”が大切か?
→「悩む」より「枠で包む」発想の切り替え。
横3画面・縦3画面(多様な切り方)
→フレーム選択=自分仕様にカスタマイズOK、描く楽しみ広がる。
事例・アラカルト多数
→いろんな現場の「描き方」を見て、自分のテンプレ作成に役立つ!

印象に残った一節(要旨アレンジ)

「発明力は天才にだけ宿るものじゃない。枠組みを描けば誰でも着想のカエルになれる。」

こんな人におすすめ

頭で考えこむより「ノートや紙に描きながら発想したい」人
アイデア会議、プレゼン、仕事・生活の“もやもや”をすっきり整理したい人
決まった方法論が苦手。自分に合うフォーマットを自由に試したいクリエイター体質な人
ロジカルだけじゃなく“手を動かすことで共感・共創したい”と思う全てのチーム

カエルン的まとめ

「描いて、考えて、ひらめきを自由にジャンプさせる」型として9画面法は最高!
器用・不器用関係なく、まず“枠”を引くことから一歩が始まる。
仕事にも趣味にも暮らしにも。「枠線で頭のなかのカエルたちを思いっきり跳ねさせられる」本です。

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2025年07月18日

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