あらすじ
若き天才が語る、「数学」が人生の武器になる理由
数学が生活にどう関わるかについて研究する著者は、公式や数式にたよることなく数学の基本的な概念を知ることで、人生にとっておおいに助けとなると指摘。最短ルートが決まるしくみ、スピード違反の取り締まり方、おいしいエスプレッソの秘密など身近な事例をもとに、数学が最新テクノロジーにどのように役立っているか、世にあふれる数字の正しい読み方をわかりやすく解説します。
[目次]
はじめに―数学は何の役に立つのか
1 数学はどこにでもある――最短ルートはどう決まる?
2 「数」に真実はないのか――1+1=3?
3 数学を使わない生活――1と2のちがいを認識するには?
4 はるか昔の数学――シュメール国家の簿記、古代エジプトの租税計算
5 変化は続く――「明日は晴れ」の予報を信じるべきか?
6 不確実なものを把握する――数字にだまされるな!
7 想像上の散策――最短ルートを考える
8 数学は役に立つ――身のまわりの世界を理解するために
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Posted by ブクログ
数学の先生に貸していただいた本。返すまでの期間が短く、焦って飛ばし読みしたのであまり読み込めなかった ><
それでも十分に面白いと思える内容だった。
数学の本といっても難しい話が沢山出てくる訳ではなく、数学が世の中でどのように使われているのか、数学にまつわるトピックなどについて書かれていた。
数を使わない民族の話が面白かった。日本語でよかったって思うことの一つに数字の数え方がありますよね。またいつかしっかり読み返したい
Posted by ブクログ
我々が普段意識することなく物事を認識し、扱う上で、数学がいかに関わっているかを、分かりやすい例を示しながら説いていく。
古来言われる税の徴収やそのための測量、天文や砲弾の計算は言うに及ばず、現代におけるグーグルマップやネットフリックスのおすすめ度まで、いかに数学的な処理がなされているかの解説が面白い。
日常的には、目の前のデータにだまされない見方、天気予報を信じるかにも言及する。
あふれる世の中の情報がどのような数学的な処理を経て自分の前に現れるのか。これを知るだけで、また一歩現実がよく見えるような気になるのである。
Posted by ブクログ
現代社会において、数学がどのように役立っているかを述べた本。
数学は、表面的には見えなくても、いろんなところで使われています。
たとえば、電気で制御されているものは、すべて数学が使われていると考えてよいでしょう。
つまり、我々の生活にとって、数学は、なくてはならないものなのです。
「だから、数学を理解しましょう」という話ではなく、「我々の生活は数学に支えられていることを理解しましょう」という姿勢で書かれた本なので、数学的に難しいことは書かれていませんし、タイトルにもあるように、公式のようなものは出てきませんし、数式もほとんど出てきません。
本当は、こういうことは、学校で教えてもらう方がよいと思うのですが、それもなかなか難しいのでしょうね。
とはいえ、やり方はあるように思いますので、この本の思想が活かされた数学の授業の出現を期待したいと思います。
Posted by ブクログ
思ったより面白かった。数学を理解できる必要はないけど、考え方を知っておくことが生活を少し面白くするのかな。メディアや政府統計の数字などを批判的に見られる人は少ないので、そういうことができるだけで考え方の幅も広がる。世論調査、平均所得、ニコラスケイジ、車の安全装置、グラフ、