あらすじ
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小春恋々、阿修羅閃空、シュラシュシュシュ──。
『コンパ』よりも小パン暴れ?そんな、うれしたのし大好きな大学生活に息がつまりそうな1998年。惚れた男を「漢」にすべく始まっためんどくさいおばさんとの対決で、彼女は己の進路を見定めた──。
(C)2023 Rensuke Oshikiri
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感想
『ハイスコアガールDASH』第5巻は、日高小春を中心に描かれる“その後”の物語がいよいよ大きな転機を迎える巻でした。
まず印象的だったのは、小春の大人としての立場と、かつてゲーマー少女だった頃の自分とのギャップがますます浮き彫りになっている点です。学校での教師としての顔と、アーケードでのゲーマーとしての姿。生徒との距離感や仕事上の責任を抱えながらも、ゲームに没頭するときは昔の情熱を取り戻す――この二面性が、今巻ではとても人間味を帯びて描かれています。
さらに、90年代ゲーム文化を知る人には懐かしく、新鮮に感じられるタイトルやエピソードが随所に散りばめられていて、当時を知る読者にとっては“あの頃”を追体験できる構成でした。一方で、ゲームを通じた人間関係や感情の動きは普遍的なので、世代を問わず楽しめるのも魅力です。
特に5巻では、小春が自分の「好き」をどう貫くか、そして周囲とどう向き合っていくかがテーマとして強く描かれており、笑いと切なさ、そして胸が熱くなる瞬間が入り混じった仕上がりになっています。懐古的な要素に頼るだけでなく、キャラクターの成長や葛藤をしっかり描いている点がシリーズの強みだと改めて感じました。