あらすじ
中世から近代までの通説に
「そんなバカな! 」
人気歴史学者が“威勢のいい学説”を疑う
●江戸期の鎖国は噓?
●秀忠が天皇に激怒?
●信長は英雄ではない?
島国であることが歴史の形成に大きな影響を与えた。
だからこそ、外交を考えることがとりわけ重要になります。
ぼくが「江戸時代の日本は鎖国していなかった」とする
最近の近世史の解釈に執拗に疑いをもち、
批判せざるを得ない理由がそこにあるのです。(本書より)
歴史は疑問に満ちている
〈主な内容〉
第1章 江戸時代に鎖国はなかったのか
第2章 2代将軍が天皇に激怒の「違和感」
第3章 信長の「天下」とは京都周辺だけか
第4章 なぜ西郷どんは大隈重信を嫌うのか
第5章 「男と女」の立ち位置の行方
第6章 天皇をめぐる歴史の謎
第7章 夏目漱石のワケありな門人たち
第8章 人物を語らない歴史研究でいいのか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトルにある「違和感」とは、この日本史の各年代における様々な通説に対する「違和感」と、学会そのものに対する自分の立ち位置に関する「モヤモヤ」=「違和感」なのだろう。この二つは不可分な筈はなく、それを踏まえて本郷先生がこの書物の中で時折吐かれるボヤキは、なかなかに興味深い。
側からはトップスターに見える先生も、色々とお悩みがあるのですね。しかし、先生が展開する科学的手法に基づいた日本史実証、素人から見ても本当に分かりやすく、いつも面白いと思います。
Posted by ブクログ
歴史の勉強って記憶力の皆無の(弱いのではなく)私には無理。なのに何故か買ってしまった本。内容は分からないところも多々あったけど、世の定説に疑問を持つ先生は好きかも。
Posted by ブクログ
読んでると学説というか時流というか歴史は一つの様でそうでもない気になる。自分の中ではけっこう有名な先生だと思うけれどそれでも葛藤とみたいなのがあるところをみるに学問の世界は大変なんだなぁという月並みな感想が出る。
Posted by ブクログ
先生もご苦労されてるんですね…。
いろいろとご意見もあると思いますが、先生の話はわかりやすいです。
先生がテレビでお話されることによって、歴史に興味を持ってくれる人が増えたらと思います。