あらすじ
「幸福なときが正しくて、不幸なときは間違っている」
十八歳で書いた『悲しみよ こんにちは』が爆発的にヒット、十代にして世界的な名声と莫大な印税を手にし、時代のアイコンになった作家フランソワーズ・サガン。育ちの良さから滲み出る品格があり、なのに破天荒な生活を楽しむというギャップに、好き嫌い含めて多くの人が夢中になった。
「絶対知性」をもつサガンの言葉は、恋愛観にしても幸福感にしても、よくある聞き慣れた言葉とはまったく違う角度から光が当てられていて、一瞬ぎくりとさせられるけれど、深く心に残る真実がある。孤独を感じるすべての人にやさしく響く言葉を集めた一冊。
感情タグBEST3
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「人は孤独のなかで生まれ、孤独のなかで死んでゆくのです。その間はなるべく孤独にならないように努めるわけです。」
サガンの紡ぐ言葉一つひとつ響いた。恥ずかしながらまだ彼女の作品を読んだことがないので、この本をきっかけに『悲しみよ、こんにちは』をはじめ読んでいきたい。
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人は行動以外のなにものでもない。
自分のことを愛してくれている人を
自分も愛している場合は、愛してくれている人が自分と同様に幸せになるようにしなければならない。
相手の幸せを拒むものは所有欲。
所有欲はコントロールしようと努力すべきもの。
『荘子』の本を読んでみたい。
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サガンという人物の言葉と生き様を通して、自分なりでも良いから、これからの時代を独りで生き抜いて行くために知性の基盤を築いて行くことが必要だと感じた。
Posted by ブクログ
18歳で「悲しみよこんにちは」を世にリリースし、ベストセラー、お金持ちになり、その後スピード狂から、車事故で瀕死(その後も車は好き)、人生後半で麻薬により捕まり、最後は病で身体が動かなくなっても、愛や孤独について書き続ける、自由で知性あふれる感じが、すごく魅力的でした!
素敵な名言
私は四十三歳ですけど、パリには私に恋をしている男性が2,3人はいるし、あと1.2回は再婚もしたいの。
友だちというものは、あまり無関心でいると失ってしまうけど、理解しようとしすぎても、失ってしまうのです。
とても頭の良い人に意地悪な人はいないことを彼におそわりました。
Posted by ブクログ
愛と孤独とは反対のようで同じようなものなのだと感じました。
サガンのように深く考え自分に素直な生き方は強い喜びもあるけれどそれと同等のひどく乗り越えられないような悲しみも引き寄せる
愛を感じるから孤独を知るということなのかもしれません
Posted by ブクログ
愛と孤独
愛と孤独をテーマに文学に生きる人だったんだなと思いました。
本書の最初に書かれている「やさしさのない人とは、相手ができないことを求める人です。」という文に納得しました。
また、相手を見る時に知性的であるかどうかという見方を私もしたいと思いました。
人生は孤独だけれど、楽しいことやワクワクするような事は多いと信じているので、どんな状況でも前向きに無理をしないで生きていきたいです。
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時代のアイコンとなったサガン。常に、そのテーマに恋愛と孤独があった。18歳で全てを手にした少女が駆け抜けた人生。絶大な魅力と文才を兼ね備えた偉大な作家の言葉。
Posted by ブクログ
サガンについて、あまりよく知っていなかったなと思い手に取ってみた1冊。やはり刺さる言葉は多かったし、サガンという女性の生き様も感じることが出来たけど、その言葉が書かれた、あるいは発せられたときのサガンの個人的事情は解説されているとしても、背景となるフランス社会の状況や時代にまで踏み込んでほしかったなとも思った。もっとフランス語勉強して、原文にあたってみたい。
Posted by ブクログ
ふと紹介記事で見かけたのと、文庫で値段も手頃だし購入。
破天荒すぎて共感しない部分もありますが、ところどころ深い言葉もちらほら。「知性の人」の解釈はすごく共感します。