あらすじ
スマートフォンカメラなどに搭載される「電子の目」、イメージセンサー。ソニーのイメージセンサー事業は現在シェアナンバーワンで、ソニーの収益面をがっちりと支えている。
しかしこの事業、実はソニー社内では「問題事業本部」「負け組」「お荷物集団」と言われ、事業所の中心も神奈川県厚木市の「辺境」にある。そして、会社のトップはひそかに事業売却を検討していた――。
一体どのようにしてソニー半導体は幾多のピンチを乗り切り、ついには会社の基幹事業といわれるまでになったのか? 素人本部長とプロの技術者集団による痛快逆転ストーリー!
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Posted by ブクログ
前任者の不始末もすべて現担当の責任。
ヒット商品を生み出す技術は過去の人が仕込んでくれたものの中から出る。
Cellプロセッサの長崎工場の東芝とのJVへ1000億円で売却、
2007年12月、IBM、ソニー、東芝 3社連合32ナノ以降先端プロセス開発を中止
ソニーは熊本でイメージセンサーにシフト(後に東芝から530億円で買い戻し)
グーグルテレビ
ソフトエンジニアの手薄なテレビ事業がトップダウンで
グーグルのソフト開発を受け持ち、赤字に。
裏面照射CMOS 10人で開始
バックグラインドの厚み精度 暗電流増加
アニール処理で配線層が溶ける
2008年5月、オムニビジョンが先に開発発表、その半月後発表し評判に
2009年2月、ハンディカムに搭載
頭打ちのカムコーダー、デジカメに新たなトレンド
2009年11月、カシオEX-FC150発売 高速連射、スローモーション動画
大事な交渉は一度壊してからが勝負。(大賀会長)
スマホ用に、他社互換性のない明るさ2倍の裏面CMOS
積層型CMOS
画素領域の周囲にある回路領域を支持基盤として貼り合わせる
2013年、担当の副事業部長は定年後、サムスン電子の研究所所長へ
赤字の放送局向けビジネス
弘法は筆を選ぶ システムインテグレーションするだけならIT企業が勝る
製品強化が課題 4K放送開始前から開発
2011年12月発売 4Kプロジェクタ
従来と異なり、事業部側に決めさせず、本部長決済で開発スタート
大量生産でプラットフォームになりうる部品のみが生き残れる。
技術の開示タイミングや販売タイミングを公平に。信頼を得る。
同じメーカーであることのメリットは事前情報の取得。