あらすじ
現在の小学4年生が中学にあがるとき、過去最高の中学受験ブームがやってくる。コロナで学校訪問の機会が激減した今こそ必読!
共学か男女別学か、大学受験の必要がない系列校か進学校か。長距離通学は問題ないのか。公立一貫校と私立の併願はありなのか。滑り止めで合格した低偏差値校に進学する意味はあるのか。発達障害の子を受けて入れてくれるのか。
わが子が6年間を過ごすことになる中高一貫校の中学受験では、志望校選びが成否を分ける。少子化にもかかわらず過熱化する中学受験を親子で勝ち抜くため、ベテラン塾講師が志望校選びのコツを解説する。
はじめに 中学受験は子どもたちの人生の岐路
第一章 変わる中学受験
第二章 令和の中高一貫校
第三章 男女別学、共学という選択
第四章 進学校、大学付属校、そして寮制という選択
第五章 志望校選びで親が悩むこと
浦和明の星女子、吉祥女子、東京都市大学等々力、本郷、桐朋、頌栄女子学院などの有名校の特別コラム「学校訪問」も収録!
著者略歴
矢野耕平(やの・こうへい)/1973年、東京生まれ。中学受験指導スタジオキャンパス代表、国語専科・博耕房代表取締役。
大手進学塾で13年間勤務の後、2007年にスタジオキャンパスを設立し、代表に。自らも塾講師として、これまで28年にわたり中学受験指導を行っている。
主な著書に『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校VS.新名門校』(SB新書)、『LINEで子どもがバカになる 「日本語」大崩壊』『令和の中学受験 保護者のための参考書』(ともに講談社+α新書)などがある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
冒頭に掲げられている本書の目的は「みなさんのお子様が通うことになる学校の良さ、その魅力を見出すきっかけを作るところにあります。」
まさに、タイトル通り。
第一章「変わる中学受験」。中学受験を取り巻く最新の環境を概観します。
第二章「令和の中高一貫校」。時代の流れを受け、また学校の生き残り競争のなか、私学は今まで以上に?学校ごとに特色ある教育を打ち出してきている。その実例をいくつか紹介している。
第三章「男女別学、共学という選択」。これは表題通り。書かれている内容も前著や類書でもよく語られている内容。
第四章「進学校、大学附属校、そして寮制という選択」。これも表題通りの内容。それぞれの学校の特色をいくつか学校をピックアップしつつ紹介。
第五章「志望校選びで親が悩むこと」。これはAERAの連載に寄せられた保護者からの相談集。参考にはなる。
さて、上述の通り5章構成の本書だが、個人的には本書の一番良かったことは、それ以上に各章の間に挟まっている「学校訪問」というコラム。
実際に著者が私学を訪問しインタビューした内容が9校分掲載されている。
今まさに、私学の校長らは何を考え、今後どのような子たちを育てていきたいと思っているのか、どんな個性をもった学校なのかが生き生きと伝わってくる。
このコラムだけでなく、全体を通してとにかく学校へのインタビューをベースに書籍化しており、私学の息遣いが感じられる一冊。
必ずしも、自分が興味ある学校が取り上げられているわけではないわけだが、本書を読みとおすことで、志望校を見る際にどのような切り口で見ていこうか、という参考には大いになる。
Posted by ブクログ
受験校を選ぶための一般的な判断基準や、中学校の分類や校風などが参考になる。
特定の中学校の紹介も詳しく書かれており、具体例から各校の魅力が伝わってくる。
Posted by ブクログ
高い偏差値の中学だけがいいというわけでなく、いろいろな切り口があるんですよ、という、きちんと調べていただいてはいるが、実際に役立てることが難しいお話
Posted by ブクログ
おわりに引用された手紙を新聞で読んだ記憶が蘇りました。当事者の親、という立場が近付いてくる中で、参考になればと思い流し読み。結局は、気の持ちよう、ということなんでしょうか