【感想・ネタバレ】億万長者だけが知っている教養としての数学―――世界一役に立つ数学的思考力の磨き方のレビュー

あらすじ

数学で1億円をどう稼ぐ?16歳でケンブリッジ大学に合格した天才が、お金の使い方から、投資、ギャンブル、果ては仕事術まで、人生も財布も豊かにする数学的思考力の鍛え方を伝授する。イアン・スチュアート、ウィリアム・パウンドストーンなど名だたる作家が絶賛した「世界一役に立つ数学講座」、ここに開幕!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ギャンブルをネタに、数学の幅広い分野について語られる。
数学を扱ったポピュラー・サイエンスの本で、全く数式を使っていないことを売りにしている本が時々あるがかえって読みにくい。これぐらい(具体的な内容の数式がパラパラ出る程度)がバランスがよいように思う。

・パレートの法則が本当にすばらしいのは、そうしたパターンをグラフにプロットすると、べき乗分布に従うという点だ。つまり、分布の任意の部分が分布全体に対する自己相似性を示すという点で、フラクタルのようにふるまうのである。たとえば、全人口の20%が富の80%を保有しているとすると、その20%の富裕層のそのまた20%が富裕層の富の80%を保有している傾向がある。言い換えるなら、全人口の4%が富の64%を保有しているわけだ。さらに、0・8%が51・2%を保有していて……と以下同様に続く。図42は、下位80%の人々の上位20%が上位20%の人々の下位80%と同じ富(合計16%)を保有していることを示している(実際には、曲線の隣接したふたつの区間のあいだには微妙な傾斜があるので、この法則はあくまで経験則にすぎない。たとえば、下位80%の人々の上位20%がGDPの15%を稼いでいて、上位20%の人々の下位80%が17%を稼いでいる、とかいう可能性が高いだろう)。

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2024年04月27日

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