あらすじ
勝ちにこだわった初年度の失敗から25年ぶりの優勝と黄金期を実現――タナ・キク・マルの確立、誠也の四番抜擢、新人・西川龍馬の起用をはじめとするお家芸の育成論、寝食を削っての徹底的な戦力分析や一球ごとの緻密なベンチワークといった采配の裏側、そして未完に終わった日本一。リーダーの素直な思いと、再起を担う若鯉へのエールを綴る。
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カープファン必読
口下手なイメージの緒方さんでしたが、本を読んでイメージが変わりました。研究熱心で、かつ、色々なことを考え、取り入れて、人を育てながら、勝つことにこだわった結果の三連覇だったんですね。
Posted by ブクログ
カープ3連覇の緒方監督。33年のカープ人生を振り返る。さすが優勝監督。見識が深い。
高卒で広島カープに入団。引退後にコーチを経て監督となった緒方氏。監督退任後にじっきりと野球人生を振り返る。
人との出会い、多くの失敗体験、そんなものが全て未来に結びついている。
こういった本はゴーストライターか低レベルなものが多いものだが、本書はかなりハイレベルに思える。現役時代から考えてるプレーして、またコーチ時代など失敗も成功も多く経験したからこそ。
カーブの猛練習の伝統は有名。本書でもカープ文化の伝統が語られている。それが題名の由来でもある。
Posted by ブクログ
監督の苦労がよく分かる内容だった。
間があるスポーツだからこそ、戦略の大切だと実感した。
印象に残っている言葉として、以下を挙げる。
「結に専念すれば、果が生まれ、果に専念すれば、苦が生まれる」
プロセスに拘ることで、結果がついてくる。
がむしゃらにするのではなくて、考えて行動するようにしたい。
カープが早く日本一になれるよう、ファンとして応援し続けてたい
Posted by ブクログ
広島東洋カープに25年ぶりのリーグ優勝、そして3連覇をもたらしてくれた緒方孝市元監督が、5年間の監督生活を振り返る。強いカープを築くことができた要因は何か。選手の成長を促し、試合を有利に進め、長いシーズンを戦い抜くために、綿密な戦略が練られていた。それらをどのようにして掴むことができたのか。
緒方監督は本当によく分析している。試合を、チームを、選手を、何より自分自身を。地道な研究も怠らず、毎試合前に相手チームの映像とスコアラーからの報告を受け、その日の戦い方を検討する。改善のヒントは、これまで接してきた監督やコーチたちと培った経験の中にあった。
黒田選手、新井選手が戻ってきて、エースの前田健太選手が渡米する前の2015年は、優勝が期待できる戦力だった。就任1年目の緒方監督は勝ちにこだわったが、結局最終戦で敗れて4位に終わった。この試合が最も心に残っているという。この1年目に対する徹底的な反省から、2年目以降の戦い方が生まれた。
2016年は結果ではなく目の前の一瞬に集中する方針に転換。一喜一憂せず大局を観て次の手を打つ。選手には自らの役割を認識させる。選手の指導はコーチに任せ、異なる意見に戸惑うことを防ぐ。充実してきた戦力とも相まって、ついに25年ぶりの優勝を掴みとった。
そこからセ・リーグ3連覇という偉業を成し遂げたが、残念ながらついに日本一にはなれなかった。足りないものは何だったのか。これからどのようなチームを目指すのか。この本は多くの教訓を含んでいて、本当に優れた監督であったことがわかる。
Posted by ブクログ
謙虚すぎる。
身体能力は当然として、
イケメンで、監督やるくらいの人望もあって、
おまけに奥さんは元アイドル。
でも、その謙虚さが、
この実績に繋がったのでしょう。
下手に幼少期の話とかなく、
読み応えがありました。