あらすじ
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてパルムドール(最高賞)をはじめ、
第42回日本アカデミー賞最優秀作品賞はど数々の賞を受賞した映画『万引き家族』を
是枝裕和監督自ら小説化。是枝監督が小説で描き出す、「家族の絆」とは―――。
「彼らが盗んだものは、絆でした」
とある住宅街。柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日常的に万引きをする生活を送っていた。
ある日、治はじゅりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。
驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、 一緒に「家族」として暮らすことに。
年金で細々と生きる祖母の初枝、信代の妹でJK見学店で働く亜紀。
6人家族として貧しいながらも幸せに暮らしていた。
しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える 「秘密」が明らかになっていく―――。
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Posted by ブクログ
2025年初読み。1日で読み終わった。
たまに街を歩いていて思うことがある。
この家族は本物の家族なのだろうか、と。
仲が悪そうに見えるわけではないが、たとえば親のことを親と認識する前に誘拐されていたならば、などと。
たとえ短い時間でも 家族でいられたことがよかったなぁと思った。
りん、どうか幸せでいて欲しい。
Posted by ブクログ
言葉にするのが難しい読後感。虐待を受けて一生辛い思いを強いられることが確定している子ども。その子を誘拐して連れてきて、だから学校にも通わせず、食べる為に万引きを仕事として教える、これはアウトだろう。ただし大切に扱われ幸せに日々を過ごせる。ならこれはセーフか。どうだ。少なくともラストは泣きそうになった。リンを返してあげてと思った。駄菓子屋の店主、翔太が思春期に入る描写、治が自分から教えてあげられることは万引きだけだからと言う場面、信代が捨てたんじゃなく拾ったんだ・捨てた人は他にいるはずだと言う場面が印象的。