あらすじ
「6年間育てた息子は、他人の子でした――。大切に育ててきた6歳の息子。彼は、出生時に病院で取り違えられた他人の子供だった」。是枝裕和・監督、福山雅治・主演で、カンヌ映画祭・審査員賞を受賞した映画『そして父になる』。現在、もっとも勢いのある尾野真千子、真木よう子という豪華俳優陣の競演とともに話題を呼んでいます。本書は是枝監督自身による渾身のノベライズ企画です。映画の余白を埋めていく、文字でつづられる家族それぞれの物語。
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Posted by ブクログ
5回くらい観た、私の中のベスト映画のひとつ。
母になってから余計に感情を揺さぶられる。
映画にはない細かな心理描写や人物の背景が散りばめられていてとても良かった。
《印象に残ったところ》
・良多ー波留奈ー上山の関係
良多と波留奈は元交際相手。波留奈の「本当に怖いのは男の嫉妬」という言葉が印象的。一見、上山が単独で良多を蹴落としたような言い方だけど、実はそうなるように波留奈が上山へ仕向けたとしたら相当計算高い女だと思った。シゴデキだからありえる。自分を捨てた男への復讐のような、女としてのプライドもあったんだろうな。
上山と波留奈も"繋がって"いた。これは不倫関係なのか共謀して良多を蹴落とすための関係なのか分からないけど、どちらにせよ仕事を最優先に生きてきた良多にとって、慕っていた上司や後輩による裏切りは相当なダメージだと思った。大切にする人を間違えちゃいけない。
・良多、大輔の幼少期の話
映画ではほとんどカットされていた部分だった。モラハラ、DVで良輔めちゃくちゃ毒親だった。
原作を読んだことで登場人物の氏名が漢字で分かった。そのおかげで気付いたけど、良輔の名前から一字ずつとって良多と大輔と名付けたっぽい。自我強すぎ。育児しない男に限ってこういうことするんだよね。(嫌悪感剥き出し)
そういえば、慶多も良多と一文字被っている…怖。
・良多、大輔の大人になってからの性格
大輔は人の機嫌をうかがって、会話の空気が悪くなる前に茶目っ気のある一言で場を和ませるのぶ子のようになっていて、良多はそれにすごく嫌悪を感じていた。
一方で、自分(良多)はどうなのかと回顧したとき、今回の取り違いの件で、無意識のうちに慶多とのこれまでの時間や関係性よりも"血"にこだわっていること、自分の得意分野は自分に任せろと言うくせに、苦手なところはみどりに丸投げするところが大嫌いな良輔にそっくりだというところに気付いてしまったところが恐ろしかった。良多は幼少期の経験から絶対にこんな親にはなるまいと思っていたはずなのに、そうさせたのはやはり"血"のせいなのか、と考えさせられた。
子供たちと凧揚げをしようとしているときの、良多へ雄大からの「そんなこと親父の真似せんでもええんとちゃうの?」の言葉にもハッとさせられた。私もきっと無意識にそうしてしまっているからこそ、この一言に育児の難しさを感じた。
《メモ》
我が家の長男は4歳、次男は10ヶ月。
長男は私にも夫にもない大きめの目で、二重瞼で、周りからも私にも夫にも似てないと言われることがある。だからこそこの作品を見る度、慶多とゆかりに重ねてしまう。ちなみに次男は一重瞼で、夫にそっくりの顔立ち。
もし長男が取り違いだったとして、同じような状況に立たされたら、私はやはり"血"を選ぶのだろうか、本当の子供に、自分と同じような似ている部分(顔立ちだけでなく性格や行動パターン)を見た時にどう感じるのか、を考えずにいられない。今さら、長男と引き離されて暮らすなんて想像しただけで辛い。でも、過去に本当にあった取り違い事件だと9割以上、本当の両親の元へ交換されているということは、やはりそれが子供にとって幸せなことになるのかな。
自分の親に言われた嫌だった言葉を無意識に子供に言っていたりすることがある。これも良多と同じで、私も無意識に親の育児を真似している。夫もきっとそう。だから、自戒のためにも時々この作品を見て、子供との繋がりや自分の中での子供との距離感・関係性について考える時間を取りたいと思った。
Posted by ブクログ
6歳まて成長した子どもの取り違えの話、実の親か育ての親がそのまま育てるか、考え、悩んでいく、人生は選択の連続と言うけど、これは究極に近いかも。
昔は本当にあったようで、中々につらい話です。
感情が。。
Posted by ブクログ
大企業スーパーゼネコン超一流サラリーマン主人公 良太が6年間育てていた子供は他人の子供だったことを、ある日、元産婦人科の病院から呼び出され、医師からそのように告げられてしまう。嫁が子供を出産した直後、看護師によって、子供を他の子とすり替えられてしまったのだ。元産婦人科の病院で すり替えられた側の夫婦と主人公の夫婦にとって、それは驚愕の事実だった。
病院側からすると 大人になるまえに双方の子供を交換して欲しいとの事。さすがに、そんな事言われても、両夫婦はとまどった。が、病院の言う通り、週末毎に相手側の子供を交換することを両夫婦は始めた。6歳になりたての子供に、こんな事を説明してもなかなか理解されないし、そもそも大人たちでさえ、理解できない。良太は、仕事の大きなプロジェクトで なかなか 家庭問題への対処もうまくいかず、憔悴しきっていた。
子供を交換して、12週目、今度は良太夫婦は交換した子供に、自分たちを父母と呼ぶ様に躾けようとするが、なかなか元相手側の子供は納得してくれない。
仕事では、赤子入れ替えの裁判が会社で知れ渡った影響で 田舎の方に左遷される。
仕事も家庭環境もめちゃくちゃになった良太が最後に取った行動とは。
Posted by ブクログ
血が繋がった者が家族なのか、過ごしてきた時間が家族を作り上げるのか、家族のあり方について答えのない難しい問を投げかける。話自体は淡々と進んでいく印象があり、次々にページをめくりたくなる、という感じではなかったが、後半になるにつれて良多の考え方がどんどん変わっていく感じは面白かった。
Posted by ブクログ
映画を見た
母親が何回もテレビで見るからテレビでチラチラ見てたけどちゃんと見た
ちゃんと見たらチラチラ見過ぎて意味なくなっちゃったのか、結末はあんまり自分的にうーんだった
福山本当にいい父親になれるのかな?って感じだった
私は結局一緒にいた時間派だなあ
みんなそうだと思うけど
でも、父と母は他人同士なわけだから、私たちが作った子供っていう存在が2人を繋ぎ止めるのも分かるし
でも時間っていうことは、もし子どもがもっと幼かったらはい分かりましたって取り替えたのかなって思ったらそれもよくわかんなくなるし
時間でも血でも、どっちがいい悪いはないし簡単にどっちがどっちって判断するものではないってことだ
だったらこれは何を問いかけたかったんだろう
医療過誤への問題提起か…?
実際に起こったことみたいで本があるからそっちはそうなのかも
おのまちが孤独ながらけいたを本当に愛してるのも伝わってそこも見ててズーンと来た
リリーフランキーと真木よう子の家庭はまじで理想
あとARATAはもう声で分かってアラター!ってなった
今よりちょっと若くて花とアリスの時と空気人形の時みがあってかっこよかった
中村ゆりも出た出たってなったしピエール瀧のカタギじゃない感がすごい
これは自分の家族が見たらどう感じるのかも怖いけど少し気になる