あらすじ
「明日死ぬとして、やり残したことはないか」?そう問われて戸惑わない人はいないだろう。だが84歳の著者は自信をもって「ない」と言えるし、死という未知なる体験が楽しみですらあるという。どうすれば、そんな境地に達することができるのか? 本書では著者が日頃から実践し、明日死ぬと言われても穏やかに受け止められるという44のレッスンを初披露。自らの死について考えることは、よりよく生きることにつながる、と納得できる一冊。
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Posted by ブクログ
人生のてっぺん(死ぬとき)に向けて、今できる準備を行うとともに、家族のことを思い、自分らしく生きるためのレッスン。参考になりました。
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・私のモットーは「仕事は楽しく、遊びは真剣に」
・奥様を先に亡くされ、世田谷区大原のお宅にお嬢様と二人暮らし。床に臥せてからは、誰にも会わず少しずつ食を断ち、大好きなお酒も飲まず、水だけは飲まれていたのを少しずつ減らし、ついには一滴も口にせず、臨終を迎えられた(暉峻康隆(てるおかやすたか)早稲田大学教授)
~これも自死の一種だと思う。
・「死ぬとき、そこが人生のてっぺんだ」(むのたけじ/言論人)
人は死ぬ時が一番個性的であるべきなのだ。
・ある程度の年になったら、一人で外を出歩く時は、何かあった時のために自分の名前や住所、家族の電話番号をメモしたものを財布にでも入れておいた方がいいと思う。
・私は日本尊厳死協会から書類をとりよせており、いつでも書き入れれば提出できる状態にある。
・(墓参り)これらは死者のためのものではない。生きている人のための行事であり、明日死んでもいいためのレッスンなのだ。